そらみて、そらる (ページ3)

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まふside

はい、どうもまふまふです。

2ヶ月くらい前、カノジョと別れた彼方さんは、それからというもの毎日、

どうしたら良いんだ？

とか、

ねぇー、まふーー。

ってウザイんだよね。←

そもそも、非リア充はリア充爆発しろって感じだからね？！

非リアの僕に言われてもふんって鼻で笑うことくらいしか出来ないんだけど。

「とにかく、彼方さんはモテるんですからほかの人作って忘れちゃえば？」

少し憎ったらしく言うと、彼方さんは腕を組んで何やら考え始めた。

は？まさか、本気で捉えたの？

彼「うん。まふ、これから“そらる”って呼んでくれない？

Aから呼ばれなくなったからさ」

「あっ……、地味に気に入ってたんですね、そのあだ名」

“そらる”ってあだ名は、Aちゃんが付けたらしい。

彼方さんが空を見ることが好きらしいからって、なんか。

付けられたのは2人が出会った中学一年生の時だから、僕は知らない。

彼「あの時は特別にAだけだったけど、

もう呼んでくれなさそうだし、」

「彼方さん……」

そんな、……そんな切なさそうに笑われたら、

破局してラッキー、なんて思えないじゃないですか…。

彼「……あ、やっべ。誘き寄せに使ったAのノート、返してなかったわ…。

………まあ、それで昨日はぐっすり眠れたからいっか」

うん。やっぱり、“ある意味” そらるさんとAちゃんには別れて欲しくなかった。