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手を拘束され
軍人が私の後ろに立ち
目の前にはあの男が立っている
「まずは自己紹介をしようか
私は鶴見だ」
「・・・Aだ」
鶴見と視線が交差する
こんなにも闇が深そうな目をあまり見たことない
まるで、あの時の夏油のようだ
しかも、鶴見という名前、どこかで聞いたことある
昔、じいちゃんが教えてくれた
北海道の、ある変な話
ひぃおじいちゃんが確か陸軍を除隊した時に
話してくれたってじいちゃんが・・・・
(・・・おいおいおい)
だとしたら？
この鶴見がじいちゃんの言っていた
鶴見だとしたら？
頭をフル回転させて思い出そうとするが
全然思い出せない
しかし変な汗が背中をつたう
「あの極寒の地でAさんはなにを？」
「・・・覚えていない
気づいたら、あそこにいた」
「記憶喪失、という事かな？
にしては落ち着いているに見えるが」
「人の心は分からないだろ」
そういうと鶴見は大きく笑い声をあげる
その目は‘’面白い玩具‘’を見つけたような目だ
今、話の主導権はこいつにある
なにかと丸め込まれたら終わりなきがする
気を付けなければ
「ご両親はなにを？」
「・・・」
「答えたくない、か
ではその左手の刺青は？」
「・・・私の、家の家紋だ
私の家計は代々生まれてきた子供に
その家の家紋を刺青として入れるんだ」
「ほぉ
それは本当かな？」
鶴見が手を揚げると
ｶﾞﾁｬﾘと背中に銃を突きつけられる
「君は網走の‘’脱走した囚人‘’ではないのかな？」
「しゅう、じん？」
まてよ、
確かそんなこと、前にもじいちゃんに・・・
「なんの事を言ってるんだ
囚人なわけないだろ」
「記憶がないのに？」
「...っ」
くそ、
いいように鶴見の流れになってしまっている
「月島、鯉登
こいつの上を脱がせろ」
「は？」
ガシッと後ろからホールドされ
色黒の男が私の服に手をかけた
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山猫(プロフ) - とても好きです面白いし最高です。 (2021年7月26日 17時) (
レス) id: 182d2e66db (このIDを非表示/違反報告)
ミンミンゼミ(プロフ) - お粥??さん» コメントありがとうございます。うまく文章が書けてるか心配ですがそう言っていただけて嬉しいです！ (2020年12月17日 8時) (レス) id: 0fbf39fe02 (このIDを非表示/違反報告)
お粥??(プロフ) - とても面白いです！これからも無理をしない程度に頑張ってください (2020年12月16日 22時) (レス) id: 8cc28a00da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミンミンゼミ | 作成日時：2020年12月16日 13時
