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「玉井伍長に関しては
カマをかけてみた

お前は嘘が苦手なようだな、谷垣



しばらくここで恩を返したいのなら
好きにしろ

‘’見なかったことにしてやる‘’」






嘘だ



(こいつ、鶴見に報告する気だ)



慧眼の目の前では
誰もが平等になる



尾形がどれだけ嘘が上手でも
私の前では無力だ



「あぁ、そうだ
とろこで・・


不死身の杉本を見たか?」






なんで尾形が杉本を
探しているんだ



「奴はアイヌの子供とつるんで
刺青人皮を持っている

俺が出会った場所から一番近い村がここだ」




(俺が・・出会った場所?)



一度、どこかで会ってるのか?
もしかすると・・あの時腕が折れてたのって・・





「いいえ」


「そうか」



尾形は谷垣の返事を聞くや否や
チセから出ていく





(これはまずいぞ・・)



谷垣も感づいているのか
おばあちゃんに必死に出ていくことを伝える



尾形は銃を持っていた



(多分、狙撃してくるはず・・・)




チラリと外を見る



(どこにいる・・
狙撃なら高いところにいるはずだ)




目を凝らして探していると
人影が見える



「・・・いた!」



銃を構えてる
まさかあの窓に向けて狙撃するきかっ!





「おい、谷垣っ!!!」



そう、チセに入った時だった




シュパァンと谷垣の頭を
銃弾が掠める



「谷垣っ!オソマっ!」




直ぐにオソマを抱きかかえ
地面に伏せる



「どうするんだ、谷垣っ!」

「戦うしかない!!
でも、あの‘’射撃の達人‘’と
銃無しでどうするか・・・っ!!」




射撃の達人だと??




「・・・一先ず窓を閉めたほうがいい」


鷲鉤を使い
直ぐに窓のすだれを降ろす



「ばぁちゃん、オソマ
この鍋被って伏せてろ!」





直ぐに双眼鏡を鷲鉤につける



「尾形とお前は同じ第七師団なのに
なんで狙ってくるんだ!」



「・・昔、俺に鶴見中尉を
裏切るつもりだと言われたことがある」


「その一人に尾形がいたわけか」




となると
もう尾形は第七師団の人間ではない

谷垣にとってただの敵となったわけだ





「私が双眼鏡で
相手を誘発させるからそのうちに
煙幕になるもの用意しろ!」


「分かってる!」







尾形が射撃の達人??

そういうのもっと早く言ってほしいよね

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山猫(プロフ) - とても好きです面白いし最高です。 (2021年7月26日 17時) (レス) id: 182d2e66db (このIDを非表示/違反報告)
ミンミンゼミ(プロフ) - お粥??さん» コメントありがとうございます。うまく文章が書けてるか心配ですがそう言っていただけて嬉しいです! (2020年12月17日 8時) (レス) id: 0fbf39fe02 (このIDを非表示/違反報告)
お粥??(プロフ) - とても面白いです!これからも無理をしない程度に頑張ってください (2020年12月16日 22時) (レス) id: 8cc28a00da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンミンゼミ | 作成日時:2020年12月16日 13時

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