AU短編集3

＊雪様リクエスト(ホームラン2) ページ42

「murderrrrrrr!!」

頭蓋骨の一部が大きくヒビ割れ、急激なHPの減りにmurderがショックで倒れた。horrorの口にはmurderの頭蓋骨の一部と思われる白い欠片がくわえられており、horrorはそれをガリガリと音を立てながら食べていく。errorはそれを慌ててhorrorから取り上げた。

「ﾋｪｯ…」

死ぬことに対する恐怖だけは忘れていないfreshはそんな光景を見て震えだし、とてもじゃないがバットを振ることは出来ないだろう。

「いくら払われてもあれだけは嫌だわ、ただのBAD TIMEじゃん」

「本当にBAD TIMEになってしまう…！」

「私はpapyrusにあのようなBAD TIMEは過ごしてほしくない」

「愚兄だとしてもあのbad timeは流石にな」

「せめてAに会ってから死なせてくれ…BAD TIME」

「murderが死んじまったらそれこそBAD TIMEだ」

「おいらもそう思うぜ、BAD TIME」

あまりにもショッキングな光景を見てしまった彼らは、腹を空かせたhorrorに食べられたくない一心でバットを振るい始めた。こんな所で死にたくはないのだ。人数分のピッチングマシーンがある中、よく見ると使われていないのもいくつかある。

「murder!しっかりするのだ！」

「NYEEE!死なないでmurderッ！」

「俺様と遊ぶ約束があるだろ！寝るな！」

「murder…俺が切りつけて起こしてやるからな…」

「あ、操ろうとするのは…だ、駄目だと思うよ…」

ピッチングマシーンを使っていない者はmurderの傍に行き、不安げな表情を浮かべながら励ましの言葉を送っている。それを見てerrorとnightmareはmurderも周りに馴染めてきているんだなと、しみじみと感じている。

「それよりバット振ろうよ！？」

そうツッコミを入れ必死にバットを振っているkiller、先程とは違いボールにきちんと当てている。

「ddでもoooo俺バット…」

「俺バット無くなったからよ」

「errorは仕方ないけどnightmareはもう触手でやればいいよ！」

「触手でいけるか？」

「yyyyやってみrrrりゃいいんじゃnnnね。俺のii糸じゃ無理dddだろうssssし」

killerとerrorに言われ、触手で打ち返そうと試みるnightmare。ピッチングマシーンから勢いよくボールが放たれた。一直線にnightmareの元へと向かってくるボールを思いきりバットの入った触手を振ると、ボールは高く、そして勢いよく飛んでいき遂にホームランと書かれた板に直撃した。それを見た後の彼らの行動は実に速かった。

「はやくmurder連れてけ！」

疲れはあるが、皆でmurderを看護した。

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