*メネルドール@最近リアルで荒れてる様リクエスト(horror) ページ20
息を切らし、汗を拭わずに走り続ける。もうどれくらいの距離を走ったのか分からない。それでもあの場所からは離れる事は出来ただろう。流石にあのモンスターもすぐには見つけられない筈だ。ほっと一息をつこうとした時、ザクッと雪を踏みしめる音がした。今Aは体を休めようとしていた為動いてはいない。それでも音が聞こえたということは。
「人間だ!人間が此処にいるぞ!」
その声で何処からやって来たのか、モンスター達がぞろぞろと現れる。モンスター達は目に憎悪を宿し、じわじわとAの恐怖心を煽っていく。
「殺してソウルを奪え!」
その言葉と共に一斉にモンスター達が襲いかかる。積もりに積もった疲れと恐怖からかAの体は思うように動かない。そんな自分の体にパニックを起こしてしまい、とてもじゃないが逃げられる状態ではない。このままでは死ぬ。そう悟ったAは目をかたく閉じた。
「死にてぇようだなお前ら」
Aを守るかのようにして前に立っているsansの表情は笑ってはおらず、ドスの効いた低い声でAを襲いかかったモンスターを睨んでいる。
「今回もその人間を譲ってくれても」
そこまで言うとそのモンスターの頭と胴体は離れ、塵が宙にまい、衣服は雪の上に落ちた。今までのsansは人間が取られそうになっても争いは面倒だと譲っていた。そのsansが争いを選んだのだ。この人間には価値があるのだろう。モンスター達が驚きのあまり動けないでいても容赦はない。ショートカットを使い背後に回ると素早く頭を潰し、隣にいるモンスターに無数の骨を刺す。近場で仲間が無惨な殺され方をされるのを見てモンスター達は悲鳴を上げながら逃げて行く。
「どうして逃げたしたんだ?」
逃げるモンスターを追いかけようとはせず、sansはゆっくりとした足取りでAに近付く。
「そんなに足を切り落とされたいのか?」
すぐ目の前までに来たsansがしゃがみこむと、つうっと太股に指先を走らせる。先程の残虐さを見た後だ。どう切られるのかを想像してしまい、スノーフルの寒さもあり、ゾクッと芯まで冷える。
「痛いのは嫌だよなぁ?なら俺の部屋で大人しくしてろ」
恐怖で歪んだ顔をしたAを見て、子どものような無邪気な笑顔を見せる。しかしその笑顔もAにとっては恐怖でしかない。
「死ぬまで一生過ごそうな?A」
さらりと前髪を上げ、こつんっとsansはAの額にキスを一つ落とす。どうやらsansはAを逃がす気はないようだ。
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enmkssptoad114(プロフ) - たまに狂うG√行けないプレイヤーさん» リクエストありがとうございます!そして遅くなってしまって申し訳ないです、あんな感じになってしまいましたが物足りないと感じられたらもう一ページ増やそうかと思います、お待たせしてしまって申し訳ないです (2019年4月7日 17時) (レス) id: ca3c8adc3d (このIDを非表示/違反報告)
enmkssptoad114(プロフ) - 塩分さん» 返信が遅くなってしまって申し訳ないです、リクエストありがとうございます!ネタは思い浮かんだので数日以内には出せるかと思います、本当に遅くなってしまって申し訳ございません (2019年4月7日 17時) (レス) id: ca3c8adc3d (このIDを非表示/違反報告)
たまに狂うG√行けないプレイヤー - リクエストです!夢主ちゃんが足しびれて光au達がどうするのか見たいです! (2019年1月31日 13時) (レス) id: 7baff73ad2 (このIDを非表示/違反報告)
塩分 - リクエストで闇 au の誰かがソウルレスになった のが見たいです!! (2019年1月2日 17時) (レス) id: fb66892a45 (このIDを非表示/違反報告)
enmkssptoad114(プロフ) - アキサさん» 返信がかなり遅れてしまって申し訳ないです…dust君良いですよね!私は一番好きです!いえいえ、私の所では暴れてくださっても構いませんよ!私も闇AU好きです!アキサ様初めてのコメントありがとうございました! (2018年10月24日 13時) (レス) id: 125e861b1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:YO!LO! | 作成日時:2018年3月30日 9時