103.夜 久 は に げ だ し た！ ページ13
○
Yaku side
A「夜久さん、あまり大きな声を出すと…皆さんが起きてきてしまいます」
『あ、ああ…すまねえ』
七夕は自分の唇に人差し指をあててこちらを見る。前髪の奥から覗く大きな瞳に見つめられ、俺は慌てて口を手で押さえて目を逸らす
前に黒尾から聞いた話を思い出す。女子が、所謂恋バナってやつを男にしてくるのは、大抵そいつの事を気になっている時らしい。その時は、"こいつ何言ってんだ…"程度にしか思わなかったけど、まさか自分が当事者になる時が来るとは…
ちら、と七夕を見れば再び目が合う。黒尾の話から行けば、七夕は、俺のことを…っていやいやいや、まだ会ったばっかだぞ！？そんなすぐに気になるなんて、あるわけねえだろ…気にすんな、気にすんな俺…
A「夜久さん…？
実は、その。私…」
意識し始めた途端にどきどきと鳴りだした鼓動は、七夕の言葉の続きを予想したことで一気に加速した。この時点で正常な思考が働くはずもなく、思わず俺は勢いよく立ち上がった。座っていた椅子が勢いよく後ろに下がってギィと大きな音を響かせる
『すっ、すまん七夕、俺今はそのっ、バレーに集中したいんだっ、だからその、なんて言うんだ…えっと、』
A「…？ええと、夜久さん…？」
『と、とりあず俺！やっぱもう部屋に戻るな！た、七夕、また明日っ、』
訳が分からなくなりながらも絞るように言葉を出したところでついに俺は耐えられなくなり、広げていた参考書やノート、筆箱を掴んで逃げるように食堂を出て部屋へと続く廊下を急いだ。途中、研磨が長椅子に座ってゲームをしていたが、話しかける余裕もなかった。
＊
何とか音駒の部屋の前まで辿り着いた時には息が上がっていた。黒尾に不審がられても面倒なため息を整え扉を開けようとしたところで向こう側から勢いよく開いた
黒尾「あれっ、随分と早いお帰りで。…なんかあった？」
『べ、別に…なんもねえよ』
黒尾「ふーん(何かあったな)…ま、いいけど
ところで研磨みてねえ？最近夜なるといなくなるんだよねえ」
『知らねえ』
ニヤニヤとした目付きで俺を見る黒尾からいち早く離れたかったため、適当に返事をしたところで黒尾は部屋を出ていった。…アイツにバレたらろくなことがない。
○
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ゆめぬし〜 - わ〜続きめっちゃ気になります！！更新お待ちしてます！！ (3月27日 19時) (
レス) @page19 id: 87ace5bfb7 (このIDを非表示/違反報告)
涼(プロフ) - 更新お願いします…(´；ω；｀) (3月22日 12時) (レス) @page19 id: 912a8b7391 (このIDを非表示/違反報告)
_zh(プロフ) - 続きが読めないのが惜しいです……こんな面白い所で止まってるなんて……気が向いたときにふらっと戻ってきてくれたら嬉しいです。お気に入り登録しておきます (10月29日 10時) (レス) @page19 id: acefa471ee (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - めちゃくちゃ好きです、、欲を言えばもっと逆ハー要素いっぱい増やして欲しいのと、ノヤっさんとの絡みいっぱい見たいです！！文才天才過ぎます、、更新お待ちしてるので完結までついていかせてください！ (8月27日 4時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
shibao(プロフ) - 全然待つので続き書いてください！ (7月8日 23時) (レス) id: 3ee091ec74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：@ゑの | 作成日時：2021年4月10日 23時
