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・・・小さいな。
隼人君を見て小さいと思ったのもつかの間、明らかに160センチもないような男子が入ってきた。
「・・・何か。」
私が失礼なことを考えながら見ていたのがばれてしまったのか、彼は少し不機嫌そうに尋ねる。
「いや、なんでもないです・・・。」
私がそういうと彼は小さく息を吐き、両手に持っていた荷物を私に差し出す。
「・・・?」
「先生から頼まれたんです。靴箱に靴があるからまだ帰ってないだろうって。
 たぶん、授業で使う教材類だと思います。」
用件だけを短く言い切ると彼はいすの横にかばんをおろした。
「何で旬が??」
「ちょうどよかったんでしょうね、近くにいたからですけど、数学の課題を職員室に運ぶように 言われて。その流れで、これまで渡されました。」
「でも、Aがここにいるのよく分かったな??」
「春名さんと話しているのが偶然見えたので、もしかしたらここかなって。転校初日、ということ は部活動の見学などが必要になってきますし。」
同級生に対しても敬語なのは変わらないようだ。
珍しいタイプだな。
「はじめまして、冬美旬です。」
一通りの説明が終わったところで彼は私に向き直り自己紹介をしてくれる。
「渡瀬Aです。おじゃましてます。」
「大事な人が来てないようなので十分な活動は今は見せられませんが・・・見学は自由にしてくだ さい。みたところ、騒いで邪魔になるようなひとではないですしね。よろしくお願いします。」
「こちらこそ・・・。」
高校生とは思えない低身長に、同じく高校生とは思えない落ち着いた口調。
話し方は冷たく聞こえるものの、歓迎(?)してくれたようだ。
「僕が最後だと思っていましたが・・・四季君はまだ来てないんですか?」
ここの部員は聞いたところ5人。
今いるのは私を抜いて四人だ。ということは今から一人来るということだろう。
十数分しかここにはいないけれど、一人ひとり個性があってでも仲がいい。そんな感じがする。
私の個性って何だろう。

四季→←冬



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- 結構、更新できました!(テスト期間だけど) (2018年2月15日 16時) (レス) id: c5be074fde (このIDを非表示/違反報告)
- ありがとうございます…! (2018年2月13日 21時) (レス) id: 5d8b999ccb (このIDを非表示/違反報告)
- 恵さん» ありがとうございます〜今回は春名を前面に、かな・・・? (2018年2月13日 17時) (レス) id: c5be074fde (このIDを非表示/違反報告)
- こんにちは!めっちゃ面白かった!!春名がやばいですまじで。隼人Pなんだけど、やっぱりハイジョはみんな神っす! (2018年2月11日 15時) (レス) id: 5d8b999ccb (このIDを非表示/違反報告)
- 復活しました!これから、たまっていた分をどんどん更新していきます! (2018年1月31日 19時) (レス) id: c5be074fde (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:絢(アヤ) | 作成日時:2017年12月11日 18時

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