秋の話 ページ25
HRも終わり、さあ部活に行こうかと廊下を歩いている。
なんだかんだで、みんなと会うことが楽しみだし、アイドルをはじめたといっても５人と関わる
ことがなくなったわけじゃない。
放課後が楽しみだったことなんてあったかなー・・・。
「・・・あれって、」
少し先を見ると、見知った人影が見えた。
「隼人くん、」
後ろから声をかけると、相当驚いたのか「うわぁっ」と、大げさに声を上げられてしまった。
私が何かやったみたいじゃないか。
「な、なんだ・・・渡瀬さ、Aかぁ・・・」
いまだに、下の名前で呼ぶことに抵抗があるのか苗字で呼んだ後にわざわざ言い直してくれた。
「ごめん、急に声かけたりして。部活行くところ？」
「うん、俺こそごめん！ちょっと考え事してて」
考え事・・・、やっぱり、部長だしリーダーだしいろいろ大変なのかもしれない。
「いろいろ大変だね、」
「まぁ、うん。アイドルって言う想像もつかないようなこと始めたし、これからどうなるのか
なーって、やっぱり心配だよ。旬と夏来に関してはちょっと、巻き込んじゃったみたいなところ
あるし。二人ならやってくれるとはおもってるけど。」
勉強だったら、これから難しくなるとかなんとなくわかるし、部活だったら自分たちのペースで活動できる。
でも、芸能活動なんてほとんど先が見えないしちょっと進んだ先が落とし穴になってる可能性だって十分ある。
「勉強との両立とかも、難しくなっていくんじゃない？」
「あー・・・。」
今、明らかに表情が険しくなった。
どこかのあほ二人ほどではないけど、隼人くんだって、すごく頭がいいわけじゃなさそうだ。
むしろ、苦手意識が強いらしい。
両立できないとどうなるか。
私の隣の席の人みたいになるんだぞ。隼人君にはそうなってほしくない。(もちろん四季君も)
「手伝えることあったら、言ってね。私、部活でも何もやってないから。」
「うん、そのときはよろしく。」
・・・なんか、いい子だよなぁ。
これでモテないとか、可哀想過ぎる。
「どうかした？？」
「え？あ、いや、なんでもないよ！部室いこ！」
「あっ・・・そういえば。」
歩き始めたところで、隼人君が何か思い出したみたいだった。
「・・・プロデューサーが、事務所に来てほしいって。」
「・・・へ？」
このときの私は平穏な高校生活に終わりを告げるなんて考えてすらいなかった。
続く
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絢 - 結構、更新できました！（テスト期間だけど） (2018年2月15日 16時) (
レス) id: c5be074fde (このIDを非表示/違反報告)
恵 - ありがとうございます…！ (2018年2月13日 21時) (レス) id: 5d8b999ccb (このIDを非表示/違反報告)
絢 - 恵さん» ありがとうございます〜今回は春名を前面に、かな・・・？ (2018年2月13日 17時) (レス) id: c5be074fde (このIDを非表示/違反報告)
恵 - こんにちは！めっちゃ面白かった！！春名がやばいですまじで。隼人Pなんだけど、やっぱりハイジョはみんな神っす！ (2018年2月11日 15時) (レス) id: 5d8b999ccb (このIDを非表示/違反報告)
絢 - 復活しました！これから、たまっていた分をどんどん更新していきます！ (2018年1月31日 19時) (レス) id: c5be074fde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絢（アヤ） | 作成日時：2017年12月11日 18時
