前略、スカウトされました・・・ ページ18
明確な大会名は忘れてしまったけど、私たち軽音部はバンド大会とやらに出た。
とはいっても、私はまだ何もできないので袖から見守っていただけだが。
残念ながら優勝とはいかなかったけれど、見ていた人の心に残るものだったんじゃないかと
身内のことながら思う。何度見ても輝いていて眩しい。
楽しかったなーなんて、みんなで演奏を振り返っていた矢先のこの出来事だ。
言葉を失っている私に誰も文句は言えないだろう。
「アイドル・・・。」
そう、。アイドル。成りませんか、だって。
・・・おかしくない？？
「君たちの演奏は、きっと誰かを笑顔にできます。」
状況もよくわからないまま、なんだか説明が始まってしまったようだ。
はじめは驚いていた隼人くんや四季くん(もちろん、私を含め全員が驚いたのだが)も
話を聞こうと、静かにしている。
「皆さんの持っている輝きは、聞いている人に力を与えるものです。僕は、素敵な輝きを
持っている人たちに声をかけさせてもらっています」
渡された名刺にもう一度目を通す。
３１５プロ・・・聞いたことないな。
怪しいと思うことは悪いことじゃない。この状況ではむしろ、当たり前の行為といってもいい。
「・・・輝き、ですか。ずいぶんと抽象的ですね。」
数分前の私の気持ちを棚に上げ、率直な感想をいってみるも、目の前にいる彼は表情一つ変えず
というか、逆にニコニコしている。少し状況が違ったら通報していた。
「みなさんは、一人ひとりに素敵な輝きがあります。初めて見た僕でも感じるくらい。」
みんなはというと、言葉を発することもなくただ話を聞いているようだ。
ここは私もおとなしく彼の話を聞いておくことにする。
「その輝きは、合わさることでよりいっそう眩しく輝きます。僕は、たくさんの人に君たちの輝き を知ってもらいたいんです。そのための、サポートは全力ですると約束します。
・・・どうでしょうか？」
どうでしょうも何も・・・。学校の部活動だったはずのバンドが、急にアイドルといわれても
正直困るだろう。私は何もしていないし、決めるのは彼らだ。
どういう決断をするのだろうと、部長である隼人君のほうをちらりと見る。
彼は少し考えてから、口を開いた。
「・・・考えさせてもらえますか？」
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絢 - 結構、更新できました！（テスト期間だけど） (2018年2月15日 16時) (
レス) id: c5be074fde (このIDを非表示/違反報告)
恵 - ありがとうございます…！ (2018年2月13日 21時) (レス) id: 5d8b999ccb (このIDを非表示/違反報告)
絢 - 恵さん» ありがとうございます〜今回は春名を前面に、かな・・・？ (2018年2月13日 17時) (レス) id: c5be074fde (このIDを非表示/違反報告)
恵 - こんにちは！めっちゃ面白かった！！春名がやばいですまじで。隼人Pなんだけど、やっぱりハイジョはみんな神っす！ (2018年2月11日 15時) (レス) id: 5d8b999ccb (このIDを非表示/違反報告)
絢 - 復活しました！これから、たまっていた分をどんどん更新していきます！ (2018年1月31日 19時) (レス) id: c5be074fde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絢（アヤ） | 作成日時：2017年12月11日 18時
