私得な短編集[あんスタ]リクエスト募集中！！！ (ページ46)

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大神晃牙. 誰にも渡さないページ46

晃牙「っくし！ふぇっくし！」

私「こ、晃牙？大丈夫？」

晃牙「るせぇっ、話しかけんなっ…」

私「話しかけんなって…」

只今デート中。と言っても行くあてもなくその辺をうろうろしている。

隣の晃牙は花粉症で、くしゃみを連発している。
どうにも機嫌が悪いみたい。

私「マスクとかしないの？」

晃牙「マスクとか、なんかイライラすんだよ…」

とりあえず歩きまくるというのも疲れるので、立ち寄った公園で休憩。

子供たちが元気そうにサッカーをしているのが見える。
晃牙はまだ鼻をぐずぐずさせている。

ふふ、調子悪い犬みたい。

晃牙「あん？何見てんだよ」

もう、ピリピリしてるなぁ…

すると

晃牙「おわっ！？」

子供たちが勢いよく蹴ったボールがこちらに飛んでくる…

晃牙「いてっ！！」

そして晃牙に直撃。あらら、かわいそうに…

子供「ごめーん、お兄ちゃん！」

晃牙「…チッ」

あ、まずい。
めちゃくちゃ機嫌の悪い晃牙が殺す勢いで子供たちを睨んでいる。

私「こ、晃牙、落ち着いて…」

晃牙「…おら、気を付けろよ」

しかし晃牙は意外にも普通に子供にボールを返してやる。

私「…偉いね」

晃牙「あ？俺だってそんな大人げなくねぇよ」

私「そうだっけ？」

晃牙「なんだよその反応！腹立つなテメー」

子供「ねぇねぇ」

さっきの子供たちがやって来る。

子供「お兄ちゃん達って付き合ってるの？」

私「な、な、ななななな！？」

晃牙「…只の友達だよ」

うーん、まぁ本当は付き合ってるけどそう言うのは恥ずかしいか。

子供「そーなんだー。じゃあお姉ちゃん俺と結婚してー！」

私「えっ！？」

ませた子がいたものである。

子供「お姉ちゃん美人だし、優しそうだし」

え、私子供に口説かれてるの？

晃牙「確かにAは美人で優しいけど、お前にはやんねーよ」

私「ちょ、晃牙」

子供「なんだよー！付き合ってないんじゃないのかよ！」

晃牙「は？俺様がこんないい女ほっとく訳ねーだろ
既にAは俺のだよ。手ぇだすなクソガキ」

く、クソガキって…！

私「ご、ごめんね！バイバイ！！」

無理矢理晃牙をひっぱりその場を後にする。

私「もう！やっぱ大人げないじゃん」

晃牙「あれでほっとけっつぅ方が無理だろうが
それより、お前が狙われると困るな…」

晃牙は私の手をぎゅっと握る。

晃牙「これでお前は俺のって分かる」

私「あ、あんたのになったつもりはない！」