私得な短編集[あんスタ]リクエスト募集中！！！ (ページ18)

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空手部コンビ. 獣な二人ページ18

私「ここの縫い方はこれでいいですか？」

紅郎「あぁ、上手いな」

私「この装飾をつけるのはどうでしょう？」

紅郎「いいと思うぜ」

武道場の畳の上で、チクチク裁縫中…なんだけど

私「鉄虎くん…ちょっと作業しにくい」

鉄虎「いいじゃないっスか」

なぜか鉄虎くんが私の背中にギュッと抱き付いて離れない。

紅郎「鉄、嬢ちゃんが迷惑してるぞ」

鉄虎「うーみゅ、だって大将に惚れない人なんていないから
　 Aさんだって取られちゃうっスよ」

私「鉄虎くんの彼女になったつもりないけど…」

一週間程前、鉄虎くんに告白されてからというもの
ずっとアタックされ続けている。

一応お断りしてはいるんだけどなぁ…

紅郎「鉄、いい加減にしろ」

鉄虎「う～、大将に言われると弱いっス…」

鉄虎くんはやっと渋々離してくれた…が

私「やっ！？」

次は目の前の紅郎先輩からのハグ。
流石は空手部主将、力が強い。

鉄虎「た、大将、何してんスかぁ～！？」

紅郎「鉄ばっかり嬢ちゃんにくっついて…ずるいだろ、そんなの」

子供みたいなことを言い出すなぁ…

鉄虎「酷いっス！裏切りっスよ大将！！」

すかさずまたひっついて来る鉄虎くん。
物理的に板挟みにされてしまった…

私「あ、暑い…」

しかし私の言うことなんてお構いなしに腕の力を強める紅郎先輩。

すると、頬に柔らかい感触。

鉄虎くんにキスされた…

鉄虎「お、俺だって…これくらいできるんスよ…」ﾁｭｯ

私「ひゃっ…」

くすぐったくて身をよじらせると
紅郎先輩が不満気な顔をしている。

紅郎「俺以外の奴に、そんな可愛い声あげてやるなよ」

そう言って耳を舐められる。

私「ん…ひゃんっ」

二人ともどんどんエスカレートしてるし、
もうおかしくなりそう…

鉄虎「こればっかりは…大将にも譲れないっス」

紅郎「俺もだな。大人げないだろうが、渡さねぇよ」

二人の目はまるで獣のようで…

「「俺の物になれよ…」」

その後、Aの姿を見たものはいない…

いやそれはいるわ((