私得な短編集[あんスタ]リクエスト募集中！！！ (ページ14)

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月永レオ. 困った先輩ページ14

あぁ、イライラする！

もう我慢ならない！！

Aさん、今回こそは激怒するからな！！！

レ「恐い顔すんなって～。あ、インスピレーションが！！」

そう言いペンを取り出すレオ先輩。

シュバッ！！

そして間髪入れずそのペンを奪いとる私。

レ「何すんだよお前っ、俺の名曲が！消えていく！！」

私「そんなの知ったことじゃないです！」

レ「はぁ！？この俺のインスピレーションもとい神曲を
　侮辱する気か！？いくらAでも許せねぇぞ！」

私「そんなことより今やるべきことがあるでしょ！？」

レ「ねぇよ！
　いいか、俺にとってインスピレーションは全てなんだよ！！」

私「っ…そんなにインスピレーションが大事ならもう勝手にして下さい！
　皆に迷惑かけないで！！」

バタンッ

私は散々怒鳴って部屋を出てしまった。

少し言い過ぎただろうか。

でも間違ったことは言っていないはずだ。

ただ、これから気まずくなるな…

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レオ先輩がここ三日間ほど学校に来ていないそうだ。

体調不良ではないらしいし
もともと不登校だったこともありあまり心配はされていないが

私の説教のせいで沈んでいる、というようなことを聞いた。

そんなことで…全く困ったものだ、という気持ちとは裏腹に

寂しいとも少しだけ…思っている。

まぁそんな時に

「「あ」」

レオ先輩と遭遇してしまった。

なんと言うのがいいんだ、と言葉を探していると

レ「すまんっ！！」

私「え？ど、どうしたんですか」

そんなに素直に謝るなんて、と言うと

レ「だって、嫌われたかと思ったし…それに誤解を解きたい」

誤解とはなんだろうか

レ「いや、俺の全てはさぁ…インスピレーションじゃなくてAだから」

私「はぁ！？何言ってんですか」

嘘だ嘘だとまくしたてる私。

レ「じゃあこれでいいだろ」

ちゅっと、頬にレオ先輩の唇が触れる…

私「待って！本当になんなんですか！？」

レ「お前が信じてくれないから…」

私「いやでもっ、そう言うのは本人の了承がっ…」

レ「？そんな真っ赤な顔してるから、てっきりいいのかと」

レオ先輩はいたずらっぽく笑う。
私を怒らせて楽しんでいるみたい。

でもそんな腹の立つ態度も、愛おしいと思ってしまった。