え？そんなの聞いてない2【喧嘩松】

54話 ページ8

【夢主side】

駅前のコンビニで待ち合わせ。

なんとか約束の時間までに
間に合ったみたいだけど、
トド松君はまだ来ていない。

腕につけた時計をチラチラ見ながら、
辺りをキョロキョロと見渡す。

すると、ピンク色のネクタイをつけた、
おしゃれな人がこちらに向かって
手をぶんぶんと振る。

ト「おーいAちゃーん！」

その声を聞いて、
ようやく彼がトド松君である事を知る。

『おはよ。で、今日どこ行くの？』

トド松君は私を見て微笑み、

ト「もうすぐ、修学旅行じゃん？
日用品とか必要になってこない？
だから、一緒にお買い物しょーかなーと…」

確かに、私の女子力は悲しいくらい
皆無である。

『うん！そうだね！
じゃあ、、、あそこのデパートにしない？』

私は最近出来たばっかりの
大きなデパートを指さして言った。

ト「そうしよっか！」

その合図とともに、
デパートへと向きを変え、
足を動かした。

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