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工業高校って、女の子が少ない。
そんな少ない女の子達が集まって、定期的に開催されるのが女子会だ。話題はやっぱり、男の子の話。

何組の誰くんがかっこいいとか、優しいとか。そんな会話に挙げられる名前は、一年も同じ学校で過ごしていると限られていた。
その内の一人、二口堅治くんは結構強い(らしい)バレー部に所属していて、背が高い。小学生みたいな性格してるよ、なんて仲の良い舞ちゃんが話していたけれど、笑った顔がなんだか眩しくて、いつの間にか目で追いかけてしまうほどだ。


そんな彼が、誰もいない廊下で一人佇んでいたら誰でも息を呑んでしまうと思う。

わたしに気付いた二口くんの真っ直ぐな視線に背筋が伸びる。




「俺、二口堅治っていうんだけど。滑津と同じクラスの白石Aさん、でしょ?」

「そう、です…」

「俺さ、一応バレー部のレギュラーで、スタメンなんだけど」

「えっ、と。存じております……?」




緊張しすぎて、さっきまで書いていた日誌の内容を思い出しながら、分からなかった漢字を思い出した。

ちょっとだけ目を逸らしながら手を首の後ろに添えるのが男の子らしくて、妙にそわそわした。




「今言っとけばチャンスは多くて四回だし。ちょっと、焦ってんのもあるけど」

「うん……?」




話が読めない。
二口くんの手が、鞄を持ち直す。

彼の顔がなんだか紅く見えるのは窓から入る夕日のせいか否か。

かちり、と合った瞳に吸い込まれそうになった。




「全国行ったら、俺と付き合ってほしい」




世界が五秒くらい止まって、そこからまたゆっくりと動き出したように感じる。

二口くんとは、舞ちゃん経由でほんの少し話したことある程度だし、でも、かっこよくて、惹かれる笑顔を持っている彼の告白にちょっと浮かれてたのかもしれない。


紅い顔を隠すように頷くと、「まじ?よかった…」なんて嬉しそうな声が聞こえて、また体温が上がった。




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(プロフ) - あんみつさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて本当に嬉しいです……!こちらまだ単行本未収録でしたか!申し訳ないです。注意書き追加しておきます。 (2020年3月1日 9時) (レス) id: 08804b505e (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白くて更新凄い楽しみにしてました!!すごいキュンキュンさせられてました!最後の方に本誌ネタがあるんですが多分単行本派の方もいらっしゃると思うので本誌ネタ注意と書いておいた方が良いかと…… (2020年3月1日 8時) (レス) id: 86e8f7f917 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 橘さん» コメントありがとうございます!私の書く二口くんにときめいてくださっているのなら嬉しい限りです! (2020年3月1日 2時) (レス) id: 08804b505e (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白く二口くんにキュンキュンさせられてますww (2020年2月9日 19時) (レス) id: a7677655c7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - アヤミさん» コメントありがとうございます!少女漫画のイケメンような二口くんを書きたいと思い作成したので、そう言っていただけて本当に嬉しい限りです!応援ありがとうございます、これからもこの作品を宜しくお願い致します。 (2020年1月16日 22時) (レス) id: 08804b505e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月13日 19時

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