今日:8 hit、昨日:43 hit、合計:112,135 hit
小｜中｜大
33 ページ33
.
侑李「…お気遣いどうもありがとう。」
A「や、こちらこそありがと。
てかこれって私のバッジと交換していいんだよね？バッジ2個付けてたら変だもんね？」
侑李「…好きにしたら。」
言いながら、侑李は笑った。
ふとした瞬間に思う。
何をしているんだろう、と。
寂しくて、独りが嫌で、
惨めな想いをしたくなくて一緒になったのに。
突然我に帰るときがある。
何がしたいのだろう、私は、なんて。
虚しい、だなんて。
どう頑張っても、
大貴からもらった物にはならないバッジ。
どう頑張っても、
店長にあげたという事実は残らないバッジ。
大貴や店長の前では、まだいい。
虚勢が張れる。
妙な自尊心が護れる。
だけど、彼等から離れて冷静になった時に、考えてしまう。
自分から申し込んでおいて、何を勝手な。
そう思う。
だって、でも、
あまりに滑稽すぎる。
A「それじゃあ、ね。」
侑李「うん、また。」
きちんと家の前まで送ってくれた侑李に手を振る。
そうして、
私たちの1日は静かで簡素な別れで終わる。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 539人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：環
| 作成日時：2018年11月3日 16時
