今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:5,138 hit
小｜中｜大
拝啓、親愛なるあなた様へ ページ2
拝啓、親愛なるあなた様へ
秋風が心地良い季節となってきましたね。
あなた様が唐突に別れを告げ、私の元を離れてから幾日か過ぎました。
お元気でしょうか。
私はあなた様が心配せずとも心身ともに健やかに過ごしております。
もちろん、心配をおかけする事もございません。
あなた様が何時、どんな時に帰ってきてもお迎え出来ますよう常に万全の状態を保っております。
ええ、ええ、あなた様のことですから忘れて幸せになれとでも仰るのでしょう。
残念な事に、それはとても無理なお願いなのです。
何故なら、私はきっと、永遠にあなた様を忘れることが出来ないようなのですから。
重い女だとあなた様は笑うでしょうか？いいえきっと、Aらしい、と笑ってくださるに違いありませんわ。
お忙しいのでしょうから、お返事は頂かなくて結構ですよ。
無理をなさらず、お身体を大事になさって下さい。
敬具 A
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：恋＠眼鏡 | 作者ホームページ：http://sukinaharahasakuradeui
作成日時：2017年9月28日 0時
