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『痛い…くぅぅ……!!』




湖橙A、15歳。現在痛みと奮闘中です。


女なら分かるであろうこの痛み。そう、月1で来る女特有のアレ。
普段なら腹痛はしない方なのだが、私の体は何を血迷っているのか5ヶ月に1回程のペースで腹が暴れ出すことがある。



落ち着け私のお腹……暴れるなァ………。

お腹痛い腰痛い体だるいのフルコンボ。
とにかく安静に寝て過ごせばいいだろう、と布団の中に入ったはいいが腹痛が襲ってきてお腹を守るようにうずくまった。
痛すぎるわ馬鹿野郎!!


神様どうか3日だけでいいんで早く過ぎ去ってくださいお願いだからぁぁ。

あまりの痛さに涙が滲み始めた頃、「ピンポーン」と私の家のチャイムが鳴り響いた。

両親はほとんど帰ってこないので実質一人暮らし。だから他に出る人がいないので動きたくねぇ、と思いながら地面を這って玄関までたどり着く。
重い体を起き上がらせて扉を開いた。




『はー…、い……』

「あ!Aっち大丈夫っスか!?熱出たって聞いたんでお見舞い来たっス!!」




コンビニで買ってきたような袋を見せながら黄瀬がにへら、と笑って立っていた。うるさい奴が来やがった、と私の元々死んだような目が更に死んでいく。

学校には熱と言って休んだのを忘れてた。
しかし来てもらって返すわけにもいかないので、とりあえず上がってもらった。




『ごめん熱じゃない、生理痛』

「……えっ、ぇええ!!?!」


『でもお腹空いたからお粥は食べたい』

「死ぬんスか!?Aっち死んじゃうんスか!!?」

『いや、生理痛で死にはしないよ』




お粥の材料や冷えピタなど熱対策にバッチリな物ばかりを買ってきていた黄瀬に悪いと思って本当のことを言うと、少し顔を赤くさせながら私を心配してきた。

私そんなに死にそうな顔してた??




「ちょっと台所借りるっスね」

『あーい』




台所に向かっていった黄瀬は数分後おぼんを手に持ちテーブルに置く。おぼんの上にはお茶碗が乗っていてそこから湯気が立っていた。

座って座って、と急かされた私は大人しくテーブルの前に座る。




「お粥作ってきたっスよ」

『女子力高』

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設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太 , 海常高校   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 文スト黒バス東リベ推しさん» コメントありがとうございます!13の続きで帝光中学校時代の話なので、赤司ですね。 (2022年6月29日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
文スト黒バス東リベ推し - 14の黄瀬が赤司っちに言っておくからみたいな台詞あるけど赤司じゃなくて笠松とかじゃないですか? (2022年6月27日 17時) (レス) @page16 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年6月18日 20時

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