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『紫原久しぶり〜!!』

「あれ、Aちんじゃん。なんか小さくなった〜?」

『失礼だな!!!』



各自部屋に荷物を置いて体育館に向かえば、既に練習を始めている陽泉の選手たちが集まっていた。

長身で紫色の目立つ人物に手を振ると、ターゲットを見つけたようにこちらへ寄ってきた。



「Aちんお菓子持ってない〜?」

『ごめん部屋に置いてきちゃった!!』

「今すぐ取ってきて〜」

『無理難題……』




練習終わったらあげるから、と彼のご機嫌をとろうとすれば、分かったと了承を得ることに成功する。

体育館というものはどこも同じような作りで、そこに見知った人でもいれば少しだけ過去が垣間見えて悲しくも懐かしく感じる。




「紫原っち飴ならあるっスよ!」

『……え、それあげるの…?』




私の頭に肘を置きながら彼のポケットから出てきたのは、ドロドロに溶けて変形してしまっている飴。




「めちゃめちゃドロドロじゃ〜ん」

「もー、いらないなら俺が食べちゃおっと」

「いらないなんて言ってね〜し」




紫原は、半ば強引に黄瀬からドロドロに溶けた飴を奪うと、開けにくそうに袋を破いて口に入れた。

…………食べるんだ、それ。




「これ見た目の割には美味しいね〜」

「そりゃ良かったっス」




ころころと飴を転がしながら舐めている紫原の表情は子どものようで昔と変わらないな、と感情に浸っていた。



「黄瀬ちんありがとね〜。Aちんもあとでお菓子ちょうだ〜い」

「お易い御用っスよ!」

『はいはい、あとでね〜』



紫原は陽泉の監督にそろそろ戻れと言われて渋々戻っていった。



てか突っ込まなかったけどいつまで頭に肘置いてんだ。そろそろ退けろ。あんたの無駄に高い身長と私の可哀想な低い身長がベストマッチして私の頭あんたの肘置きにちょうど良い高さになっちゃってんだわ。

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設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太 , 海常高校   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 文スト黒バス東リベ推しさん» コメントありがとうございます!13の続きで帝光中学校時代の話なので、赤司ですね。 (2022年6月29日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
文スト黒バス東リベ推し - 14の黄瀬が赤司っちに言っておくからみたいな台詞あるけど赤司じゃなくて笠松とかじゃないですか? (2022年6月27日 17時) (レス) @page16 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年6月18日 20時

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