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インターハイ、結果は一回戦敗退。
黄瀬の
けれど悔やんでいる暇はなく、次の通常枠で出場できるウィンターカップに向けて皆全力で練習をしていた。
……のだけれど。
「Aちゃん、単刀直入に言うわ……」
「あのね!早く黄瀬くんと付き合って欲しい!!」
『えっ』
どうしてこうなった!!?!
あ、どうも湖橙Aです。
冒頭からすみません。突然ですが私、人生の危機に直面したみたいです。
『そういうの黄瀬に直接言ったら?』
「言ったよ!!」
『言ったんだ……』
「そしたら“俺は好きっスけどAっちが”って!!」
『アイツぅ………』
放課後、体育館の近くの水道場でドリンクを作っていると「ちょっといい?」と、いかにも今から喧嘩しますみたいなオーラを出した二人の女子生徒が私を呼び出した。
部活中だったので主将の笠松先輩に許可を貰って渋々その女子生徒について行った。
実はこれ、初めてではないのだ。
「Aちゃん可愛いし男子からも女子からも人気あるし、Aちゃんが付き合うなら黄瀬くんしか釣り合わないの!」
「むしろそうじゃないと諦めがつかない!」
私を呼び出す女子生徒たちは「黄瀬くんに近寄らないで!」「バスケ部マネージャー辞めなさいよっ!」とは決して言わず、むしろ逆に私と黄瀬を応援してくる。
『黄瀬に振り向いてもらおうと今まで頑張ってきたんじゃないの?それを何の努力もしてない私に取られてもいいの?』
「そう!!そういうところよ!惚れるわ!」
「私たち、黄瀬くんよりAちゃんに惚れてるの!!」
『えっ』
おっと、これは予想外の展開になってしまった。
今までは黄瀬が好きだからこそ私とくっつかせようとしてきたが、今回はその逆ときた。
こんな展開は初めてだ。どうしよう。
『ごめんね、私今は部活に集中したいから。気持ちだけ受け取っとくね』
体育館に戻ると、一連の流れをどこかで見ていたのか黄瀬がからかいに来やがった。
「さすが、モテる女は違うっスね!」
『黄瀬ェ』
「え、ちょっ待って待ってAっち!?
どうして指の関節バキバキ鳴らしながらこっち来るんスか!!?」
『お前のせいじゃボケェ!!!!!』
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春(プロフ) - 文スト黒バス東リベ推しさん» コメントありがとうございます!13の続きで帝光中学校時代の話なので、赤司ですね。 (2022年6月29日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
文スト黒バス東リベ推し - 14の黄瀬が赤司っちに言っておくからみたいな台詞あるけど赤司じゃなくて笠松とかじゃないですか? (2022年6月27日 17時) (レス) @page16 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春 | 作成日時:2021年6月18日 20時