検索窓
今日:38 hit、昨日:37 hit、合計:102,746 hit

(1) ページ3




インターハイ、結果は一回戦敗退。
黄瀬の模倣(コピー)能力で接戦になったがキセキの世代、青峰大輝擁する桐皇学園に12点差を付けられて負けてしまった。

けれど悔やんでいる暇はなく、次の通常枠で出場できるウィンターカップに向けて皆全力で練習をしていた。



……のだけれど。





「Aちゃん、単刀直入に言うわ……」

「あのね!早く黄瀬くんと付き合って欲しい!!」

『えっ』





どうしてこうなった!!?!


あ、どうも湖橙Aです。
冒頭からすみません。突然ですが私、人生の危機に直面したみたいです。




『そういうの黄瀬に直接言ったら?』

「言ったよ!!」


『言ったんだ……』

「そしたら“俺は好きっスけどAっちが”って!!」

『アイツぅ………』




放課後、体育館の近くの水道場でドリンクを作っていると「ちょっといい?」と、いかにも今から喧嘩しますみたいなオーラを出した二人の女子生徒が私を呼び出した。

部活中だったので主将の笠松先輩に許可を貰って渋々その女子生徒について行った。


実はこれ、初めてではないのだ。





「Aちゃん可愛いし男子からも女子からも人気あるし、Aちゃんが付き合うなら黄瀬くんしか釣り合わないの!」

「むしろそうじゃないと諦めがつかない!」




私を呼び出す女子生徒たちは「黄瀬くんに近寄らないで!」「バスケ部マネージャー辞めなさいよっ!」とは決して言わず、むしろ逆に私と黄瀬を応援してくる。




『黄瀬に振り向いてもらおうと今まで頑張ってきたんじゃないの?それを何の努力もしてない私に取られてもいいの?』

「そう!!そういうところよ!惚れるわ!」

「私たち、黄瀬くんよりAちゃんに惚れてるの!!」


『えっ』




おっと、これは予想外の展開になってしまった。

今までは黄瀬が好きだからこそ私とくっつかせようとしてきたが、今回はその逆ときた。


こんな展開は初めてだ。どうしよう。





『ごめんね、私今は部活に集中したいから。気持ちだけ受け取っとくね』



体育館に戻ると、一連の流れをどこかで見ていたのか黄瀬がからかいに来やがった。



「さすが、モテる女は違うっスね!」

『黄瀬ェ』


「え、ちょっ待って待ってAっち!?
どうして指の関節バキバキ鳴らしながらこっち来るんスか!!?」

『お前のせいじゃボケェ!!!!!』

(2)→←設定



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
228人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太 , 海常高校   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 文スト黒バス東リベ推しさん» コメントありがとうございます!13の続きで帝光中学校時代の話なので、赤司ですね。 (2022年6月29日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
文スト黒バス東リベ推し - 14の黄瀬が赤司っちに言っておくからみたいな台詞あるけど赤司じゃなくて笠松とかじゃないですか? (2022年6月27日 17時) (レス) @page16 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2021年6月18日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。