(14) ページ16
.
「先生はいないんスか」
『わ、なんかえろいね』
「何言ってんの」
だって誰もいない保健室ってなんかそういう雰囲気醸し出してるじゃん。
だからその変人を見るような目やめて!!!
「靴下脱いでて」
『はぁーい』
そう言って黄瀬は保健室の物を漁った。
何気に初めて来る部屋をキョロキョロと見渡しながら、近くのベッドに座る。外からはボールを蹴る音や、かすかに吹奏楽部の音楽が聞こえる。
『つべたっ!!?』
「保冷剤あったから足首冷やしておいてくださいっス」
頬に当てられた冷たい冷たい保冷剤。
ごめんごめん、とケラケラ笑う悪気しかない彼の背中を軽く叩いて言われた通り保冷剤を足首に当てる。
「捻挫っスね」
『このくらい平気なのに』
「馬鹿、捻挫って怖いんスよ」
『あんたの方が怖いよ』
「え?なに?聞こえなかったもう一回」
『ごめんなさい』
標準語に戻ってるよ、直して直して!!!
黄瀬は何処からか湿布を取り出し、足首に貼って手際よく包帯を巻いた。
「一応今日の部活は休むこと。赤司っちには言っとくから、いいっスね?」
『え!なんで!マネージャーだし大丈夫だって!』
「マネージャーでも沢山働いてるっスよね」
『でもっ』
反論しようとした瞬間、黄瀬に肩を押されてベッドに倒れる。
すかさず黄瀬が私に覆いかぶさってきた。
「じゃあここで俺とえろいこと、する?」
『…は』
228人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
春(プロフ) - 文スト黒バス東リベ推しさん» コメントありがとうございます!13の続きで帝光中学校時代の話なので、赤司ですね。 (2022年6月29日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
文スト黒バス東リベ推し - 14の黄瀬が赤司っちに言っておくからみたいな台詞あるけど赤司じゃなくて笠松とかじゃないですか? (2022年6月27日 17時) (レス) @page16 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:春 | 作成日時:2021年6月18日 20時