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帝光中学2年生。



放課後、私は提出物を届けに職員室に寄った帰りだった。

テストで約一週間皆のバスケ姿を見ることが出来なくて身体がうずうずしている。早く体育館に向かおうと、急いで階段を駆け下りるが途中で足を踏み外してしまった。





『うわっ、』




ふわりとした浮遊感、地上から徐々に離れていく足。
やばい、と思った時にはもう遅く、次に来る痛みに耐えようとぎゅっと固く目を閉じる。

しかし、いくら待っても来ない痛みと手首を掴まれる感触にそっと目を開けた。




「っ、大丈夫っスか?」

『……黄瀬、』




手すりと私の手首を片手ずつ掴み、見たことの無い焦ったような表情を見せた黄瀬。

転落しそうになったところを助けてくれた彼にお礼を言う。




「Aっちのことだからどうせ、早く体育館行きたいと階段を駆け下りていたんスね」

『すご〜い、大当たり』


「本当に危なっかしいっスね、君は。」




ほら、保健室行くっスよ。と私の手を引っ張って体育館とは逆の方向に歩き出した。




『大丈夫だよ、黄瀬が助けてくれたおかげでどこも怪我してないし』

「じゃあその引きずっている足はなんスか」

『あり?バレてた?』




この人は変な時に鋭い。隠そうとしてもすぐにバレてしまうのだ。



本当に、怖い人だよ。

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設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太 , 海常高校   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 文スト黒バス東リベ推しさん» コメントありがとうございます!13の続きで帝光中学校時代の話なので、赤司ですね。 (2022年6月29日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
文スト黒バス東リベ推し - 14の黄瀬が赤司っちに言っておくからみたいな台詞あるけど赤司じゃなくて笠松とかじゃないですか? (2022年6月27日 17時) (レス) @page16 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年6月18日 20時

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