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『彼氏できた』
昼休み、お昼を一緒に食べようとAっちの席へ訪れると、ふいにそんなことを言われた。
「またっスかぁ？Aっちはいつになったら俺と付き合ってくれるのやら」
『この先一生無いんじゃない？』
「ちょっと！！？！」
今度は誰？と不審がられないように聞くと隣のクラスの伊藤くん。野球部の人だ。
もちろん嫉妬していないわけじゃない。しかし彼女に恋人ができることは今に始まったわけでもない。
なんで野球部……。
野球部なんて坊主ばっかりじゃないっスか(偏見)
「どうして？」
『んー……束縛しなさそうだったから』
「また不純な動機っスね」
Aっちは遊び人というほどでもないが、この通りちょっとした理由で付き合うこともあれば頑なに拒否して彼氏を作らない時もある。
全ては気分で、ってことっスね。
「その人とそんなに仲良かったっスか？」
『いや会えば話すくらいだったよ』
「ふーん」
今日はすごい聞いてくるね、そんなに気になる？と言っているAっち。
そりゃ好きな人のことは何でも気になるっスよ。
『じゃあ私、その人と食べてくるから』
「行ってらっしゃ〜い」
そう言って彼女は教室のドアの前で待っていた伊藤くんと一緒に去っていった。
Aっちを貼り付けた笑顔で送り出すと、さっきまで隠していた黒い感情がどんどん湧き出てくる。
俺の方が先に好きになったのに。
俺の方が彼女を知っているのに。
…………俺の方が、好きなのに。
嫉妬。
いつも彼女に相手が出来ると邪魔しに行くのだが、今日は何故か二人の邪魔をする気も起きず笠松先輩と一緒に食べようと3年の教室へ向かった。
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春(プロフ) - 文スト黒バス東リベ推しさん» コメントありがとうございます！13の続きで帝光中学校時代の話なので、赤司ですね。 (2022年6月29日 8時) (
レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
文スト黒バス東リベ推し - 14の黄瀬が赤司っちに言っておくからみたいな台詞あるけど赤司じゃなくて笠松とかじゃないですか？ (2022年6月27日 17時) (レス) @page16 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春 | 作成日時：2021年6月18日 20時
