そのトサカ殴ってもいいですか？【黒尾鉄朗】 (ページ26)

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猫が24匹ページ26

しばらくしてロシアがジャージを引っ張ってくる

『機嫌は直ったの？』

灰羽「…直ってない」

『えっと…』

どうしていいか分からずとりあえず頭を撫でていい子いい子と言っておく

『直った？』

灰羽「…ギュッてしてくれたら直る」

しょうがないなぁと言って軽くハグをして直ったと聞くと直ったとハグされた

『離れろロシア』

先生から集合がかかったので集まり体育が終わる

そして授業はあっという間に終わり放課後

眞白「遅いぞぉ」

校門の前でバイクに寄りかかりながらスマホをいじるお兄からヘルメットを受け取りある場所に向かう

『制服でライブやるのあまり好きじゃないんだけど！』

眞白「そう言うなって！子猫ちゃん達がお前の制服見たいってファンレターが多いんだよ！」

話の内容の通り今日は私達兄妹のライブ

会場につくとメイクなどせずに舞台に上がる

『やぁ子猫ちゃん達。今日は私達のライブに来てくれてありがとう』

眞白「今日も盛り上がってこ〜！」

歓声とともに私がギターソロで場を盛り上げてからお兄のドラムで歌が始まる

私達の歌はだいたい失恋ソングだがお兄が歌う時だけラブソングでしかも歌詞の内容は実話だったりするのでファンの子達から共感を得ている

何曲か歌いフリートークに入る

眞白「そういえばそのジャージAのじゃないね」

『あー、これは部活の先輩から借りた。バイク乗る時寒いなって思って着た』

フリートークはお客さん参加型なので質問に答えたりもするがその中によくある質問が好きな人がいるかだ

眞白「俺は恋人がいてぇー」

『あ、すみません。ちょっと惚気は勘弁』

眞白「辛辣！」

私達のやり取りにお客さん達が笑う

眞白「そう言うAは好きな人いるのかぁ？いたら怒るよ！」

「きゃーいたらどうしよう！」

「さすが妹大好きお兄ちゃん！」

など黄色い声などが聞こえてくるが

『いないよー』

俺がそう言うと皆がえーと言う。いや、本当にいないんだからしょうがない

『はーい！私達の恋愛はここまで！これ以上はだーめ！それに私の好きな人はファンの皆だよ』

と言って投げキッスをするとお客さんの叫び声とお兄の俺にも投げキッスしてポーズが始まる

『投げキッスは恋人にしてもらって』

眞白「？今日もしてもらったぞ？」

本当…お兄のこういう所だよ。無自覚なの？

『甘ったるいので今日のライブはここまで！また会えるのを楽しみにしてるよ子猫ちゃん』

こうして私達兄妹のライブは終わる