そのトサカ殴ってもいいですか？【黒尾鉄朗】 (ページ16)

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猫が14匹ページ16

「「「ありがとうございました！！」」」

練習試合が終わり私達が2セットとった

まだ練習があるみたいで片付けはいらなかったので皆が体育館から出た後忘れ物がないかチェックをすると誰かに話しかけられた

「重たそうだねー持つよ？」

…下心丸出し

『いえ、大丈夫です』

私はボトルを持って靴を履き替えるがその生徒はずっと私に話しかけてくる

研磨からメールが入り校門のところで待ってると送られていたので猫のスタンプを送る

「ねぇねぇ俺さ君の事気になるんだよね」

『私はあなたに興味ありませんが？』

「えー、そう言わずにさ！連絡先教えてよ！」

『嫌です。』

こういうしつこい人嫌い。話しかけないでほしい

「教えてよ！」

男子は私の腕を掴んで引っ張る

『嫌っ！』

振り払おうとしても女が男に勝てるはずがなく振り払えない

黒尾「その手を退けてもらえます？」

『と、トサカ？』

トサカは男子の手を掴み私から話すと頭を撫でて私の前に立つ

「なんだよ…ちょっと連絡先聞いただけだろ」

黒尾「へぇー連絡先をぉー…だからって女の子の腕を強く掴むなんてやわですよー」

トサカは男子に耳打ちをし、手を引かれ校舎から出る

『ありがと』

黒尾「うん。腕大丈夫？怪我してない？痛いところは…」

『あはっ心配しすぎ』

大丈夫と言うとトサカは良かったと言って笑っていた

黒尾「(可愛いんだから自覚しなさいよ！黒尾さん命いくつあっても足りない！)」

『トサカってさー』

黒尾「ん？」

『怖いと思った時助けに来てくれるよね』

黒尾「そりゃうちのマネなので」

校門が見えた来た時繋いでいた手を離してトサカの前に立って小声でありがとっと言って走ってみんなの所に行く

『お待たせ！』

孤爪「遅い」

『そこまで待ってないでしょ？』

孤爪「5分待った」

『えー』

理不尽だと思いつつ宿泊施設に向かう

犬岡「A道わかるの？地図とか見てないけど…」

心配そうに私を見る犬くんに安心してという

『おじいちゃんちがここら辺だから分かるよ、むしろここら辺だったら私の庭みたいなもんよ！』

犬岡「すげー！」

自慢げに話すと研磨にまた迷子になるよと言われた

『迷子はそっちじゃん』

孤爪「迷子じゃない。皆がはぐれたの」

犬岡「次は迷子にならないように手を繋ぎましょ！」

芝山「勝手にどこか行っちゃダメだよ？」

『芝くんまで』