身長が低くても！！マフィアでも！！愛すべし！！！！2【中原中也】 (ページ5)

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やつがれくんが敗北も屈辱も知らないと思うなんて…

逆に敗北と屈辱しか知らないんじゃないの？？？((殺されます

危険を察知する様力、そして回避する能力は非常に重要だ

先程放たれた一言でこの人たちは完全にやつがれくんの地雷を踏みぬいた…

場の重さが明らかに変わり、やつがれくんのスイッチが入る音がしっかりと聞こえた気がした

「僕が敗北を知らぬだと？？？」

地面にもぐりこんだ羅生門が、容赦なくマーガットの体を貫いた

「マーガレット！！」

「敗北も屈辱も僕と共にある…僕はぬばたまを行く敗残兵、故に、この程度の絶望に僕は殺せぬ！！！！！」

そういってやつがれくんは組合の神父に飛びかかった

「ガッ…グッ……ガハッグフッ…」

「やつがれくん！！」

「来るな！！」

駆けつけようとしたときそう制止される

「言ったでしょう、危なくなったら戻るって」

「ならぬ！！それでは僕がここに来た意味が無くなる…！！」

そういってやつがれくんは腹を押さえながら組合の神父をにらみつける

「構わぬ…来い、全力で戦え」

「なぜそこまでして、あなたは」

「僕の希望はある言葉…ある人からのごくつまらぬ一言だ、その一言の為…
血を舐め啜るかのような敗北を幾度も抜けてきた…！！」

それを聞くと、もう何も言えなくなってしまう

そこまでして強くなりたいのなら、私はただ後ろで事の成り行きを見るのみ

私が離れて行ったのをやつがれくんは確認して、少しほっとしたように再び神父に向き合った

「全力で戦えと言いましたね、気が変わりました…貴方の望みをかなえましょう」

「ふっ…」

そういうとやつがれくんは嬉しそうに笑って攻防を繰り返す

羅生門が神父の首を掻っ切り、血が噴き出した

だが、それは”緋文字”により固まり、再度やつがれくんを襲う

何を思ったのだろうか、あの一瞬で…太宰さんだろうか

―――羅生門 ”連門顎”―――

無数の羅生門の帯が緋文字を食い破り、大蛇のように神父に伸びてゆき、かみつこうとした

「カハッ…」

だがそれは寸前にして、マーガレットが身を挺して防いだ

2人を巻き込み、羅生門はそのまま船に激突する

「グッ…」

終わったのだろうか、やつがれくんは膝をつき苦しそうに喘いだ

「もしもし？森さん？終わりましたよ、死んではいませんけど」

携帯でそう伝えてから私はやつがれくんの方に駆け寄った