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推し64 ページ31

もう会えない


もういない


いつも隣にいたはずのあいつには









もう会えない








「会えますうううううううう!!!!!!」



おい


誰だこのドシリアスの雰囲気をシリアルにしやがったの



「ただいま中也ちゃあああああん、今度こそ死んでしまうかとおもっちゃったよおおお


でも生きてたよぉお、中也ちゃんの御陰だよぉ有難ううううう」


「うっるっせぇぇぇぇええええ!!!!!」

「えええええ!?!?!?酷い!!中也ちゃんのあの質問に答える為だけに生きてきたのに!!!!!」

「……答えてくれんのか?」

「うん、教えてあげる」





ベッドによっかかり、中也ちゃんと目を合わせる






「ふふっ…あのね、もしあの質問に答えてたら、




もう中也ちゃんのもとに帰ってくる口実が無くなってしまうと思ったんだよ…」

「……は?」



命を懸けて言ったあの言葉が、こんな…




「手前は、馬鹿か???」

「ちょっとひどくない??」

「いや、馬鹿だ、それもただの馬鹿じゃない…大馬鹿だ」

「泣くよ??」

「泣け」





俺がそういうとAはビクッと体を震わせた



このようなことが前もあったな、初任務帰りのことだったか…




こいつは弱さを人に見せない



いや、正しくは己の真の弱さをだ


だからちゃんと泣くときは泣いとけ、別に減るもんじゃねェし





「私は馬鹿か…」

「大馬鹿野郎だ、別に理由がなくても俺のところに帰って来るだろ、手前はそういうやつだ、見失ってんじゃねェよ」

「そうか…中也ちゃんにはかなわないなぁ…」

「あったりめぇだ馬鹿」

「ふふっ、そんなに馬鹿馬鹿言ってたら本当に馬鹿になっちゃうよ」

「まぁ、こんな簡単なことがわかんねェなんて十分馬鹿だけどな」

「そうか…」



Aは泣いていた


静かに、それは声を押し殺して、まるで息をする様に涙を流していた




その目からあふれる滴は頬を濡らして

またもや静かに落ちた





「手前の帰る場所はいつだってここだ、それを忘れんな」

「中也ちゃんが待っててくれるの?」

「当たり前ぇだろ、いつまでも待ってやるよ」





何を待つというのか

自分が本当に欲しかった答えは、本当に答えてほしかった質問はこれではなかったのだが

こいつが待ってくれと頼むのなら、俺は待つだけだ



「手前が言うならいつまでも待ってやる、ハハッ…デッカイ餓鬼だな…」



そういってなぜか小さく見えたAを静かに







静かに抱き寄せた

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琥月(こづき)(プロフ) - ホウ酸さん» わぁお 真逆の同じ身長w (2020年5月27日 5時) (レス) id: 28a617331c (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 琥月(こづき)さん» あwちなみに私も同じですwww (2020年5月26日 6時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
琥月(こづき)(プロフ) - ホウ酸さん» そして主人公ちゃんと身長が同じです(笑) (2020年5月25日 21時) (レス) id: 28a617331c (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 琥月(こづき)さん» 愛を叫ばせてるだけです!!それは嬉しいですねありがとうございます!!!! (2020年5月25日 21時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
琥月(こづき)(プロフ) - ホウ酸さん» 主人公ちゃんのキャラ好きです! (2020年5月25日 21時) (レス) id: 28a617331c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホウ酸 | 作成日時:2020年5月19日 18時

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