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推し54 ページ21

「Qちゃんはここにいるのか…」


古びた赤レンガ造りの一軒家の前で立ち止まりあたりを見渡す



日はもうとっくに落ちて、あたりは闇に染まろうとしていた





ギィィ…と軋む木製の扉をあけ地下に続く階段を下りる




そこには、組合の異能力者にされたのであろう、太い木の幹にくるまれ磔にされたQちゃんの姿があった





「お…ねぇちゃん?」

「目が覚めた?」


Qちゃんの目の前まで歩んでいく




「お…ねェちゃん……僕は神様に、嫌われてるの…?僕は生きてちゃいけなかったの…??


何のために僕は生まれてきたの……??」





それはただの男の子が見せた悲痛な思いだった




「Qちゃん…Qちゃんは確かに、”神様”に嫌われているよ」





私がそういうとQちゃんは目を大きく見開き、喚き、叫び、私を罵った






「お姉ちゃんまで僕を見放すんだ!!!!そんなのいらない!!!壊れてしまえ!!!!呪ってやる…呪ってやる…」



私がここに来た理由は…




犠牲を承知でQちゃんの受信者になる為…




椅子に置かれた人形を、私は









引きちぎった








「はぁ…まったく、ここ数年で最悪の日だよ」

「おい太宰、ペトリュスって知ってるか?」

「目玉が飛び出るほど高い葡萄酒…」

「手前が組織から消えた夜、俺はあれの八十九年物を開けて祝った、それくらい手前にはうんざりしてたんだ」

「私もあの日中也の車に爆弾しかけたなぁ…」

「ありゃ手前の仕業か!!」




一通り罵り合った後、突然地下から大きな笑い声が聞こえた
キャハハハハハと笑う不気味は笑い声だ



Qのもとを訪れる人は今日は三人だけ


私と、中也と、Aちゃんだ…

そして今ここには私と中也しかいない



「中也…」

「あぁ…」



ワントーン落した声で話しかけると、中也も察したのか戦闘態勢に入る





その刹那、後からとてつもない殺気を感じた


「…」

「おいおい、手前らしくねぇなぁ…A」



私のうなじを狙っていたようで、携帯している小刀を振り上げているAちゃんが目に入る

勿論、現在は中也の手によって身動きが取れずにいるが




「中也…人形はどこだ」

「あ?」



素早くあたりを観察するが見当たらない…



「まさか…!!」



そう思ってAちゃんの方を見ると小刀をもっていない手に人形をこれでもかという程強く握っていた





「中也!!その人形を取れ!!」

「わぁってるよ!!俺に指図すんじゃねェ!!」

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琥月(こづき)(プロフ) - ホウ酸さん» わぁお 真逆の同じ身長w (2020年5月27日 5時) (レス) id: 28a617331c (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 琥月(こづき)さん» あwちなみに私も同じですwww (2020年5月26日 6時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
琥月(こづき)(プロフ) - ホウ酸さん» そして主人公ちゃんと身長が同じです(笑) (2020年5月25日 21時) (レス) id: 28a617331c (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 琥月(こづき)さん» 愛を叫ばせてるだけです!!それは嬉しいですねありがとうございます!!!! (2020年5月25日 21時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
琥月(こづき)(プロフ) - ホウ酸さん» 主人公ちゃんのキャラ好きです! (2020年5月25日 21時) (レス) id: 28a617331c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホウ酸 | 作成日時:2020年5月19日 18時

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