推し53 ページ20
「あぁ…やる気がでない…」
「なぜ僕にそれを言う」
「酷いなやつがれくん、君がそんな薄情な奴だとは思わなかったよ、仲間がこんなにも思い悩んでいるというのに…」
「僕には仕事をさぼり、僕の邪魔をしに来ている愚者にしか見えぬが?」
「辛辣〜」
やつがれくんのデスクに現在進行形でねっ転がっている
今夜、旧双黒はQの奪還に向かう
そしてなぜだか私もお供をする…
「貴様らしくない…いつもなら中原さんについてゆくと上機嫌ではないか」
「ビンタした」
「は?」
「中也ちゃんが酒で酔って、接吻して来てそのまま寝たから朝起きてビンタした」
「……」
「ねぇその顔止めて」
やつがれくんはすさまじい顔をしていた
私の語彙力では表現できないすさまじい顔をしていた(真顔)
「あぁ…推しの光り輝く顔面を殴ってしまった……百回死んでも死にきれないけど、あれは500%中也ちゃんが悪い、おかげさまで一晩眠れなかった」
「だから隈がひどいのか…」
「もう死にたい、会いたくない、同じ屋根の下とか気まずすぎて禿る」
「知らぬ、貴様の問題だ、貴様でどうにかしろ」
「やつがれくん君の血は何色だい??」
「赤だが…そんなことも分からんのか」
「言葉のあやだよ馬鹿たれ」
やつがれくんは眉間にしわを寄せてうっとおしそうにこういった
「いやではなかったのだろう?」
「は?」
「だから、いやではなかったのだろうと聞いている」
「まあな…最推しに接吻されて逆に嫌になるやつとかいんの?」
「貴様はまず現時点での己の気持ちを知るべきだ、好いているのか、推しているのかはっきりさせろ」
…なるほど
良くわからん
「どっちもっていったらだめですかねパイセン」
「知らぬ、そこからは自分で考えろ」
そういってやつがれくんはまた書類とにらめっこを始めた
ふむ…
分からぬ((
だが取りあえず、あの日、接吻されたことは嫌ではなかった
あの時感じた寂しいといった感情もきっと本物だろう
ならば自分はあれか、中也ちゃんが好きなのか
恋愛的に、惚れたのか…一人の男として
「まじ??」
「百面相をするな、顔が騒がしい」
パワーワードだな顔が騒がしいって
「やつがれくんありがとね、君は本当に頼りになる男だよ」
そういって座っている彼の頭を二度ポンポンとなでて、私は中也ちゃんのもとへ向かった
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琥月(こづき)(プロフ) - ホウ酸さん» わぁお 真逆の同じ身長w (2020年5月27日 5時) (レス) id: 28a617331c (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 琥月(こづき)さん» あwちなみに私も同じですwww (2020年5月26日 6時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
琥月(こづき)(プロフ) - ホウ酸さん» そして主人公ちゃんと身長が同じです(笑) (2020年5月25日 21時) (レス) id: 28a617331c (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 琥月(こづき)さん» 愛を叫ばせてるだけです!!それは嬉しいですねありがとうございます!!!! (2020年5月25日 21時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
琥月(こづき)(プロフ) - ホウ酸さん» 主人公ちゃんのキャラ好きです! (2020年5月25日 21時) (レス) id: 28a617331c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ホウ酸 | 作成日時:2020年5月19日 18時