#14 菅原side ページ14
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まだ部活をやっているといえども
俺たちは受験生。
しかももう9月後半。
焦る。すごく。
よって今日は、昼休みに大地と旭と図書室で勉強することにした。
で、昼休み。
「……なんだこれ」
「は?そこの計算ミスだろ」
「あああああ」
まぁ、勉強っつっても、俺らが旭に教えてるだけなんどけどな。
てか旭、中3の問題間違えてる
へっ、シャフスめ←
と、心の中で懐かしいあだ名を呼んでいると
カラカラ、と図書室のドアが開いた。
「あ、」
「ん?」
「あ」
入ってきたのは、倉橋。
手には分厚い本を持って。
「月島はどーした」
「倉橋1人とか珍しいじゃん」
「あ、あの子倉橋っていうんだ…」
おい旭。何回か部活見学来てるぞ
と心の中で突っ込みながらも、勉強をする。
ように見せかけて倉橋を観察する。
カウンターに行ってカードを書いて図書委員に渡してまたこっち来て俺らが座ってるとこから割と近い本棚のところに行って本を戻して別な本を取ってパラパラめくってまた戻して別な本を取って…………………
「スガ、見過ぎだぞ」
「わーりー」
口だけの返事をして倉橋観察。
「おいスガ」
「でっ、」
とうとう大地に頭殴られた。
「勉強」
「ウイッス」
こえー、大地こえー
俺は、(大地に怯えながら)シャーペンを手に取る。
するとまた、カラカラとドアが開いた。
「あ」
そう声を漏らしたのは、俺でも大地でも旭でもない
「よ、月島」
そう。コイツ。
「どーも」
月島はそう言って、なんの躊躇もなく倉橋の元へ。
「月島…」
「羨ましいとか思ってんのか?」
「……」
俺たち3人は、もう勉強なんてそっちのけで倉橋と月島の観察をした。
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あいうえお - 本に手が届かない夢主ちゃん、定番だけどかわいい(*´˘`*)それをなんでもない顔(想像)で取ってあげるツッキーも何もかもが尊い....とっても面白いです! (3月6日 1時) (レス) @page16 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - てけてけさん» こんにちは。今回はコメントありがとうございます。訳あって別なアカウントから返信しておりますが、正真正銘、この作品を書いていたハルカです。この件につきましてはお知らせという形で作品を更新させて頂きました。今回のご指摘、本当にありがとうございました。 (2020年3月4日 10時) (レス) id: ceba397b5d (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - 飴ちゃんさん» こんにちは。今回はコメントありがとうございます。訳あって別なアカウントから返信しておりますが、正真正銘、この作品を書いていたハルカです。この件につきましてはお知らせという形で作品を更新させて頂きました。今回のご指摘、本当にありがとうございました。 (2020年3月4日 9時) (レス) id: ceba397b5d (このIDを非表示/違反報告)
てけてけ - 初コメ失礼します。数年前に発見して以来、何度もサイトを訪れてしまうほど、ハルカ様のファンです。さて、別の作者による本作品のパクリについてはご存知ですか?(厳密に申しますと、赤葦君オチの別の作品もパクられておりますが。) (2020年2月13日 0時) (レス) id: 86d6650740 (このIDを非表示/違反報告)
飴ちゃん - すっっっごいおもしろかったです!あの、1つ気づいたのですが、同じ題名で、似たお話がありましたが、大丈夫なのでしょうか…?(他の作者の作品っぽいです) (2019年11月5日 18時) (レス) id: 3e3ede44b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハルカ | 作成日時:2016年11月1日 0時