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43. ページ43

noside



「…ちょっと疲れたよなー、はいこれ飲んで」

有栖川から出されたものは透明の澄んだ水道水だった
Aはなにも疑いもせずそれを喉に流し込む

全て飲み干したあと、5分ほど様子を見ていた

…丁度、Aに変化が。

『っ…だよ、これ…苦し…』

「…それ、リーマンから貰った惚れ薬
えーと…観音坂って人なー…医療関係の会社員だから…そういうの詳しいんだよ。なぁ」

「まぁ…そこそこ、」

何かと有利な吸血鬼
もうこれでAが不利になっただろう。いや、元からか

疑わないAもAだ。

『っ…んなの使うとか…反則だろ…』

…惚れ薬。まぁ字の通り、恋愛感情を起こさせる。
惚れさせるってこと…だな。

『いやだっ…いやだぁ゛…』

「…別に怖いことはしませんから。すぐ楽になりますから…待っててくださいね」

入間がさらさらと髪を撫でながらそう告げる
山田はAの手を握ったり、つついたり。

「…すーぐ楽になっから」

有栖川がAの耳元でそう囁いては、項に噛み付いた




___

__

_






『…頭いた…』

「すっごい寝てたなぁ、A」

『鉄分不足?』

「…あっ、そういやハマのヤクザ?来てるぞー」

『……今日はいいや。帝統達と居る』

目が覚めればいつもの家の天井が見えた
Aは起き上がって、玄関の扉を開けて碧棺に話しかけた

『俺、今日から帝統達と行動するから、…もう大丈夫』

「…は…。達ってなんだよ…」

『…入間とか…まぁ…色々』



いつものAに見えたが、どこか違う。



目は吸い込まれるほど光がなく、どす黒くて



…Aだけれど、Aじゃない。

別の誰か

碧棺にもそう見えただろう



『…俺ねぇ、すっごい楽しい事見つけたんだ』






『なんで拒んでたんだろうね』





__

END

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いぼてん酸 - ウワー!!私の好きな吸血鬼系だーヾ(´∀`*)ノ!!!ありがとうございます!!というかみんな推しです!うれしいです!これからも頑張って下さい! (2020年10月14日 12時) (レス) id: 2bf0614b2f (このIDを非表示/違反報告)
山さん - 何か涙出た (2020年5月7日 16時) (レス) id: a6ed573a69 (このIDを非表示/違反報告)
琉斗(プロフ) - 面白かったです!!左馬刻助けEndもみてみたいです! (2019年6月14日 23時) (レス) id: 18dfa94b2f (このIDを非表示/違反報告)
108くん(プロフ) - いつも楽しみに見ています!更新頑張ってください! (2018年11月14日 23時) (レス) id: 0273a6e0d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年11月8日 13時

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