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noside
「…ちょっと疲れたよなー、はいこれ飲んで」
有栖川から出されたものは透明の澄んだ水道水だった
Aはなにも疑いもせずそれを喉に流し込む
全て飲み干したあと、5分ほど様子を見ていた
…丁度、Aに変化が。
『っ…だよ、これ…苦し…』
「…それ、リーマンから貰った惚れ薬
えーと…観音坂って人なー…医療関係の会社員だから…そういうの詳しいんだよ。なぁ」
「まぁ…そこそこ、」
何かと有利な吸血鬼
もうこれでAが不利になっただろう。いや、元からか
疑わないAもAだ。
『っ…んなの使うとか…反則だろ…』
…惚れ薬。まぁ字の通り、恋愛感情を起こさせる。
惚れさせるってこと…だな。
『いやだっ…いやだぁ゛…』
「…別に怖いことはしませんから。すぐ楽になりますから…待っててくださいね」
入間がさらさらと髪を撫でながらそう告げる
山田はAの手を握ったり、つついたり。
「…すーぐ楽になっから」
有栖川がAの耳元でそう囁いては、項に噛み付いた
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『…頭いた…』
「すっごい寝てたなぁ、A」
『鉄分不足?』
「…あっ、そういやハマのヤクザ?来てるぞー」
『……今日はいいや。帝統達と居る』
目が覚めればいつもの家の天井が見えた
Aは起き上がって、玄関の扉を開けて碧棺に話しかけた
『俺、今日から帝統達と行動するから、…もう大丈夫』
「…は…。達ってなんだよ…」
『…入間とか…まぁ…色々』
いつものAに見えたが、どこか違う。
目は吸い込まれるほど光がなく、どす黒くて
…Aだけれど、Aじゃない。
別の誰か
碧棺にもそう見えただろう
『…俺ねぇ、すっごい楽しい事見つけたんだ』
『なんで拒んでたんだろうね』
__
END
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いぼてん酸 - ウワー!!私の好きな吸血鬼系だーヾ(´∀`*)ノ!!!ありがとうございます!!というかみんな推しです!うれしいです!これからも頑張って下さい! (2020年10月14日 12時) (レス) id: 2bf0614b2f (このIDを非表示/違反報告)
山さん - 何か涙出た (2020年5月7日 16時) (レス) id: a6ed573a69 (このIDを非表示/違反報告)
琉斗(プロフ) - 面白かったです!!左馬刻助けEndもみてみたいです! (2019年6月14日 23時) (レス) id: 18dfa94b2f (このIDを非表示/違反報告)
108くん(プロフ) - いつも楽しみに見ています!更新頑張ってください! (2018年11月14日 23時) (レス) id: 0273a6e0d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:俺 | 作成日時:2018年11月8日 13時