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着替え場所から出ると、まだ4人はいなかった。女子より着替えが長い男子って……あぁあの4人は女子だった。
もう少し時間かかりそうだし飲み物買いに行きたい。
「あの、喉乾いたんで飲み物買ってきていいですか？」
「だったらわしらもついてくよ！」
「いや、2人はここで4人を待っててください！」
どうにかその場に留まらせてテキトーに歩く。売店はなんか嫌だから自動販売機でいいや。
んー、どこだろー、なんて辺りを見渡すと、目の前に立ち塞がる影が。
「きみぃ！！」
「……はい？」
微妙に高い張り上げた声に、影を見上げる。
頭はトゲトゲ、前髪は目が隠れる程長くて陰キャかと思えば金髪で黒いピアスをつけている。
しまいには、Tシャツに『GOD of 神』なんてかかれていて……だっさ！
「きみかわいーねぇ！！彼氏いる？えっ、いない！？マジでっ！？じゃあ俺と遊び行かない！？行く！？どお！？どーぉ！？」
まさかのナンパでした。マジで？わたしを？
というか、なんか聞き覚えのような、何かに似ているような…………あ。
「はんさむぼーいず……」
「なんだってぇ！？きこえないよ！」
見れば見る程例の乙ゲーの不良さんに激似ですね。
それじゃあ、その選択肢に乗っ取って。
「すみません、ちょっと用事が。」
視線を合わせないように、わたしは距離をとって通り抜けようとした。
だが不良に回り込まれた！それもテンプレかよ！
「そんなこと言わないでぇ、ちょっっとだけでいいからさぁ！！絶対後悔しないってぇ！」
なかなかしぶとい不良相手に、これ以上の口論は無意的味な空気が漂ってくる。
となれば、ここは実力行使しかない！
確か右の死角から瞬足で駆け抜けるのが正解なんだよね。
でもこんなところにネコジャラシもネコもいないんだけど。
と、視界に入る油揚げ。……油揚げ！？
え、それをどうしろと……
そこで坂田さんの言葉が蘇る。
『え、なんか狐みたいなんがいて……』
あの時の坂田さんナイス！！狐でも多分いけるよね！
そこにあった油揚げを掴んで不良の注意を左にそらす！
「あ、あれぇ！？こんなところに油揚げが！しかも狐が近くに！！」
「キ、キツネちゃんだってぇ！？」
不良の視線が釘付けになったのを見計らい、わたしはブーストをかけて右側から不良を追い越す。
足だけは速いからどうにか逃げきれた。よかったよかった。
いやー、例の乙女ゲームに助けられましたね。
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絵怜音(プロフ) - 亀さんさん» コメントありがとうございます！お、たすくさん！亀さんになってもよろしくです！リクエストありがとうございました！楽しく書かせて頂きました！ (2020年3月20日 12時) (
レス) id: d5db198697 (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - あ。間違えた。お久しぶりです!!!もと翼。ーたすくーです! (2020年3月20日 12時) (レス) id: 1af3b4280f (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - え。死んだ。リクエスト書いてくださってる……！ (2020年3月20日 11時) (レス) id: 99a2eebfea (このIDを非表示/違反報告)
絵怜音(プロフ) - 彩華 ぴあのさん» コメント&リクエストありがとうございます！ナンパの人、懐かしいですよねw笑って頂けて嬉しいです。リクエスト了解致しました！ぜひ書かせて頂きます！ (2020年3月20日 8時) (レス) id: d5db198697 (このIDを非表示/違反報告)
彩華 ぴあの(プロフ) - ナンパの人ので吹きました(笑)超懐かしい……もうあったらすみません。リクエストで女の子の日のエピソードを……お願い出来ませんか？ (2020年3月19日 22時) (レス) id: 4d63d0190f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵怜音 | 作成日時：2020年2月7日 22時
