「ちょーっとお話しただけ」 ページ16
2007年 9月
傑「これはなんですか?」
Aはまた傑と二人で他県まで任務に来ていた。
神隠し、変死の原因と思われる呪霊の祓除が任務概要で、すぐにその呪霊を祓うことができた。
しかし、問題はその後。
住民に案内されてきた場所には閉じ込められた2人の女の子。
傑の質問に、住民はこの2人が事件の原因だと話す。
それは違うと傑が説明し、原因は私たちが取り除いたと言っても聞く耳を持たなかった。
『…オッサン、鍵ちょーだい』
今まで黙っていたAが口を開いたと思えば、真顔でそう言いながら手のひらを出す。
それに否定するように首を横に振る住民に、Aは今度はもう少し低い声で「鍵を出せ」と言った。
傑も見たことの無いAの雰囲気に少し戸惑う。
震える手でAに牢屋の鍵を手渡した住民。
その鍵を受け取ると、そのまま傑に手渡した。
『センパイよろしく』
「俺はちょっとこのオッサン達と話してくるわ」と言い残すと、2人の住民の背中を押してAは外に出ていった。
_____…
傑「…何をしたんだい?」
怯えた目でこちらを見る住民を横目に、傑とAは女の子たちを1人ずつ抱きかかえて村を出た。
『別に?ちょーっとお話しただけ』
スッキリとした笑顔が逆に恐ろしいと思いながら、傑は少しだけホッとした。
もしAが先に動かなければ、自分が暴れていたかもしれないと思ったからだ。
『早く補助監督呼んで帰ろうぜ。腹減った』
傑「はいはい」
「しょーこちゃん今日いるっけ?」と言うAに、早く帰りたいのはお腹がすいたからではなく、この2人を早く硝子に診てもらいたいのだと気づいた傑は、「連絡しておくよ」と笑いながら答えた。
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涼羅 - 最高すぎます! 夢主くんの不器用な優しさが大好きです!このまま全員で幸せに暮らしてくれー…(;;) (11月6日 20時) (レス) @page34 id: e29423faae (このIDを非表示/違反報告)
mami(プロフ) - すごくすごくすごく面白かったです!!!! (2023年2月20日 1時) (レス) @page34 id: a8940d6b3a (このIDを非表示/違反報告)
M - ハピエンサイコーです!!!!面白かったです!! (2022年11月9日 22時) (レス) @page34 id: 4b18ae76aa (このIDを非表示/違反報告)
来世はマカロニになりたい - めっちゃこの小説大好きです!!!番外編とかちょー好きです!!!!!!! (2022年3月27日 18時) (レス) @page34 id: ce524a8807 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 最高に面白くて良かったです! (2022年2月6日 12時) (レス) @page34 id: 8c70df45d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アコ | 作成日時:2021年2月27日 3時