【呪術廻戦】生意気な後輩が入学してきたのだがPart２【男主】

「…ナイショ」 ページ15

捻挫が治るまで灰原は教室で別課題。
そのため体術の授業は七海とAだけで行われていた。


『帰ってすぐ授業って鬼かよ』



休憩中、一日くらい休ませろと文句を言うAの横に座りながら、七海は「一応ホテルで休めてますよ」と言う。



七「あの時、何を見たんですか？」


『…ナイショ』



きっと七海はだいたい予想できているだろう。
それでもAはどんな未来を見たのか言わなかった。



『大丈夫、もうその未来は起こらねぇから』



その言葉は七海に言っているのだが、自分に言い聞かせているようでもあった。


七「…強く、なりましたね」


あの土地神の呪霊を一人で倒してしまった。
きっとAがいなかったら最悪の事態が起きていただろう。



1年間、授業以外で特訓をしていたことは知っていたが、ここまで強くなっていたとは予想していなかった。


この高専で呪術師から1番遠かった彼は、今では最強の先輩達にどんどん近づいている気がした。



七「あまり、先に行かないでくださいね」



『…なーに建人クン、寂しんぼ？』



七「殴りますよ」



そう言いながらも七海の表情は柔らかく、その七海をみたAも楽しそうに笑った。

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