「もーちょい寝る」 ページ2
額にひんやりとしたものを感じ、重い瞼を持ち上げたA。
寝起きでぼやける視界からでも、ここは数日前にもお世話になった医務室だということが判断できた。
早朝、灰原と七海に話してからの記憶が無い。
窓の外が既に暗くなっているあたり、半日近く寝ていたのかもしれない。
窓からベッド横に視線を移せば、椅子に腰を下ろした傑の姿があった。
『なんか、ボロボロじゃね?』
傑「これくらいで済んだのはAのおかげだよ」
「下手したら死んでいたかもしれない」と話す傑に、七海たちに話した内容を思い出した。
『あの女の子は?』
傑「あぁ、無事だよ。ありがとう」
傑の答えに、深く息を吐いたAの表情は安心しているように見えた。
傑「まだ熱があるみたいだけど、体調は?一日以上目を覚まさないって硝子が言ってた」
『…は?一日以上?』
傑が乗せてくれたのか、驚きで動いたことによって額に乗っていたタオルが落ちた。
どうやら七海と灰原と話したのは昨日の朝で、今はその翌日の夜らしい。
昨日、Aが見たのは一人の女の子が銃で撃たれる所。悟や傑が知らない男と戦闘するところ。そして、自分がその男に刺されるところだった。
シーンはごちゃ混ぜ、いつどれが起こるのかも分からないし、大量の情報を見た反動でかAは高熱を出し、朦朧とする意識の中で七海と灰原に自分が見た全ての情報を話したのだ。
それを2人が悟と傑に伝え、任務はAが見た未来とは違って、無事に終わったという。
あの女の子は星漿体で、同化しなかったという。それでも何故か今のところ天元様は安定しているようだ。
傑「あの情報はどうして…」
『さぁ?なんか、見えたんだよ』
完全に無意識。
予知夢のようで、いつもとは違う感じだった。
傑「とにかく助かったよ。A、君は人の命を救ったんだ」
その言葉に一瞬目を見開いたAだったが、寝返りをうって掛け布団を顔まで引っ張った。
『もーちょい寝る』
傑「そうだね。しっかり休みな」
==========
どうやって阻止したかは私にも分かりません(?)
ツッコミどころ満載ですがスルーしていただけるとありがたいです…。
パパ黒は生存させるか迷い中。また登場させたらもう少し長くなりそうだし、もっとややこしくなりそう。
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涼羅 - 最高すぎます! 夢主くんの不器用な優しさが大好きです!このまま全員で幸せに暮らしてくれー…(;;) (11月6日 20時) (レス) @page34 id: e29423faae (このIDを非表示/違反報告)
mami(プロフ) - すごくすごくすごく面白かったです!!!! (2023年2月20日 1時) (レス) @page34 id: a8940d6b3a (このIDを非表示/違反報告)
M - ハピエンサイコーです!!!!面白かったです!! (2022年11月9日 22時) (レス) @page34 id: 4b18ae76aa (このIDを非表示/違反報告)
来世はマカロニになりたい - めっちゃこの小説大好きです!!!番外編とかちょー好きです!!!!!!! (2022年3月27日 18時) (レス) @page34 id: ce524a8807 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 最高に面白くて良かったです! (2022年2月6日 12時) (レス) @page34 id: 8c70df45d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アコ | 作成日時:2021年2月27日 3時