見栄っ張り/1 ページ43
携帯のバイブ音が鳴る。
あぁ、まだ寝ていたいのに…なんて思いながらも少し目を開ければ、暗がりのレッスン室で携帯が眩しいくらいに光っている。
そのせいで、意識がはっきりとしてしまった。
『はぁ〜……』
溜め息をつきながら携帯を止める。
防音練習室は窓が無いから、朝の太陽の光も入ってこない。
起き上がって、電気をつける。
私一人しかいないレッスン室だ。
本当ならばプロデューサー同士で寝るはずだったのだが、落ち着くためにも…と思い、他のレッスン室を借りたのだ。
『よしっ！切り替えよう！今日で合宿は最終日なんだし！』
無理矢理にでも気持ちを切り替えようと、頬を叩く。
着替えを済ませ、今日のレッスンのメニューについて考える。
けれど、さっきから無性に首元が気になって仕方ない。
いつも着けているネックレスが無いからだろうな。
なるちゃんはネックレスをどうしたんだろう。
そんなことを考えていたら、コンコン、とノックがあってからドアが開いた。泉と薫だ。
『………ちょっと!!着替え中だったらどうしてくれんの!!変態っ！』
「いやAちゃんの着替えシーンとか誰得なの」
「かおくんそれな。もうすぐ朝ご飯の時間だから呼びに来たの。感謝してよねぇ。」
いやいや!!ノックしてすぐ入ってくるなよ!!返事を待て返事を!!
「ていうか…泉、寝不足？」
いつも不機嫌な泉だけど今日は一段と目付きも悪いし目元に隈が出来ている。珍しいなぁ。
「就寝時間になっても寝ない奴等がいっぱいいてねぇ…!!」
「あはは、まぁせなっちも…ゆうくん?にベッタリだったじゃん」
薫がそう言えば「ゆうくんって気安く呼ぶな」と泉に腹パンされていた。
二人は就寝時間ギリギリまで私の側に居てくれた。今日、何事も無かったように軽口を叩きあっていられるのも二人がいたから。
『それじゃあ、とりあえず朝ご飯食べよ!!』
ドアを開けると、丁度あんずちゃんが通りかかった。
『あ！あんずちゃ………』
「…おはようございます」
声をかけようとしたら、挨拶だけされて顔を逸らされてしまった。
…………………何で????
『あんずちゃんが冷たい…!?』
「それはいつものことでしょぉ」
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推し尊い - コメント失礼します！面白いんだが!?藤堂(悪女)がｳﾜｧの後のギャグ!!まどマ●ギはだめっすよw面白い作品ありがとうございます!!!! (2023年1月8日 15時) (
レス) @page16 id: cc7697f806 (このIDを非表示/違反報告)
kairi - 夕凪さん» 叫んでるんですねwwwコメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年12月3日 6時) (レス) id: fecee82523 (このIDを非表示/違反報告)
夕凪(プロフ) - 作者様は良い所で切るのが得意なんですね毎回「続く？なんでだよｫｵｵｵｵ」と叫んでます←初コメが阿呆なのは許してください この作品前から読んでました！とっても好きです、これからも頑張って下さい！！！ (2018年12月2日 21時) (レス) id: 68e7a05a67 (このIDを非表示/違反報告)
kairi - 月闇甘音さん» すみませんでした(スライディング土下座)明日には全て直します…!!訂正してくださりありがとうございます！ (2018年11月3日 22時) (レス) id: fecee82523 (このIDを非表示/違反報告)
月闇甘音(プロフ) - Knightsのsが抜けてるところが... (2018年11月2日 22時) (レス) id: dd3e5f9509 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kairi | 作成日時：2018年5月20日 19時
