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「Aー」
『はーい!』
音駒のメンバーにタオルやドリンクを渡していると私を呼ぶ声
返事をして、それを全員に配り終えると木兎さんのところへ駆けよった
『なんですか?』
「ドリンクとタオル」
床に座って私を見上げそう言う木兎さん
なるほど、こういうことなんだ
今日一日、私は木兎さんを個人的に面倒見るということか
「ごめんね、Aちゃん」
『いえ、約束したのは私ですから』
苦笑いするかおりさんに、私は不思議とやってやろうという火がついた
これはこれで面白そうじゃないか。それに全国で五本の指に入る凄い人をサポートできるなんてそうそうないだろう
きっと以前の私だったらこんなこと思わなかった。今は少しずつだけどバレーが、マネージャー業が楽しいと思えるから
もっとスキルアップしたらマネージャーとして何かもっとみんなの役に立てると思ったから
『木兎さん、私にできることがあったらなんでも言ってください。頑張ってみます、私』
「じゃあ――」
「ただし常識のある範囲内で、あくまでもマネージャー業だけですよ」
そう木兎さんに言った赤葦くんは「ごめんね」と私に謝る
「わかってるよ」
「言っておかないと何言うかわからないんで」
「わかったから赤葦どっか行って。今日は一切口出さないで。Aは俺の」
「……」
突然引っ張られた手によろける体
「言っておきますけど、Aさんは木兎さんのものじゃないです」
「今日はいいんだよ、約束したから」
「だからって――」
「はーいストップー。」
すると二人の間に入ったかおりさん。正直どうしていいかわからなかったから助かった
「Aちゃん困ってるから、喧嘩するなら音駒に返すよ」
「別に喧嘩なんてしてませんよ。ねぇ木兎さん?」
「あぁ、してない!」
「あっそ。ならいいけど」
そう言うと再び響いた笛の音に木兎さん達はコートに戻って行った
「ほんとごめんねぇ」
『いえ』
「黒尾に何か言われたら全部木兎のせいにしていいから」
『え?』
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成田(プロフ) - かおりさん» こんばんは!コメントありがとうございます!嬉しいです✨結構長かったと思うのですが一気に読んでくださったんですね!ありがとうございます!更新頑張りますので、また読んでくださると嬉しいです✨応援ありがとうございます!! (6月26日 23時) (レス) id: 44d50683fe (このIDを非表示/違反報告)
かおり - 最高すぎて三連休を使って一気読みしてしまいました🥹❤️続きが楽しみすぎて楽しみすぎて🥺更新大変かと思いますが応援してます☺️🫶 (6月26日 10時) (レス) @page42 id: c82b12eeb8 (このIDを非表示/違反報告)
成田(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけるの嬉しいです✨更新できるだけ頑張ります✨ (2023年2月8日 15時) (レス) @page2 id: 4c44710d84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 好きすぎて更新が待ち遠しいです😍😍どのキャラもかわいい🎀 (2023年2月8日 0時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
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