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「A!」



すると聞こえた声に振り返れば、伸びてきた木兎さんの手に撫でられた頭


最近思ったんだけど、音駒に来てから私よく頭撫でられること多くなった気がする


周りの平均身長が高くなったからだろうか



「俺らももう行くって」
『あ、はい。お疲れ様です』
「えーなんか清水さんの時と対応違う」



そう言って膨れる木兎さんに苦笑いが出る



「でも、次。次会ったら約束な?」



手を握ってきた木兎さんにあの約束はまだ有効だったのかと初めて知った。あの時だけの一時的なものだと思ってたのに



『あぁ、そうですね、憶えていたら』
「絶対忘れないからな」
『そうですか』
「木兎さん」



すると歩いてきた赤葦くん。もう行くのかななんて思っていたけれど



「終わりましたか?次俺の番なんでいいですか?」
『え、何その順番とか』



真剣にそんなことを言ったので思わず突っ込んでしまった



「えー」
「時間ないんで、早くしてください」
「なんか赤葦いつもと違う」
「そうですね」



そう言うと不貞腐れた顔をしたまま去って行く木兎さんに、私の前に立った赤葦くん



「また会えなくなるけど、俺の気持ちはずっと変わらないから」



みんなには聞こえないような声と真剣な瞳



「もし何か、例えば気持ちが変わったりとか、あとは、昨日みたいに泣きたいことがあったり、なんでもいいから何かあったら連絡頂戴。すぐに駆け付ける」



あぁ、赤葦くんはなんて凄いことを言うんだ


そんな言葉を赤葦くんから言われるなんて贅沢過ぎるし、みんなが羨む



『ありがとう。なんか赤葦くんにそんなこと言ってもらえるなんて。嬉しいけど罰が当たりそう』
「俺、諦めないから」
『ん、』
「じゃあまた」
『うん、ばいばい』



そう言うと私の頬をひと撫でして背を向けた赤葦くん


赤葦くんも揃うと出発した梟谷のみんなに向けて手を振った



「寂しい?」
『え!?あー、そう、ですね』



いつの間にか隣にいたクロ先輩に答えて



『先輩も寂しいですか?』
「んー、どうだろ。とりあえず今は一安心かな」
『?そう、ですか』
「帰ろうぜ」
『そうですね』



夕日が照らす中、そう言ったクロ先輩に返事を返した




夏休み合同練習全日程終了


また学校が始まる―・・・





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第三章終了です。
第四章で終わらせられたらなと思っておりますので、もう少しお付き合いくだされば嬉しいです。

第四章 1 夏休み明け→←▽



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成田(プロフ) - かおりさん» こんばんは!コメントありがとうございます!嬉しいです✨結構長かったと思うのですが一気に読んでくださったんですね!ありがとうございます!更新頑張りますので、また読んでくださると嬉しいです✨応援ありがとうございます!! (6月26日 23時) (レス) id: 44d50683fe (このIDを非表示/違反報告)
かおり - 最高すぎて三連休を使って一気読みしてしまいました🥹❤️続きが楽しみすぎて楽しみすぎて🥺更新大変かと思いますが応援してます☺️🫶 (6月26日 10時) (レス) @page42 id: c82b12eeb8 (このIDを非表示/違反報告)
成田(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけるの嬉しいです✨更新できるだけ頑張ります✨ (2023年2月8日 15時) (レス) @page2 id: 4c44710d84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 好きすぎて更新が待ち遠しいです😍😍どのキャラもかわいい🎀 (2023年2月8日 0時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:成田 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年2月7日 23時

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