歌い手だらけの歌荘でシェアハウス！【２】 (ページ47)

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終わりページ47

楽屋では、

「凄くかっこよかった！」

「うますぎて泣けた！」

「本当にいいライブだった！」

と、口々のに褒められてゆでダコみたいに赤くなった。

そして今は天月くんと二人きり。

天「あの…ね、」

沈黙を破る天月くんの声にぴくりと体が反応する。

天「初めて時雨と会った時に、心のどこかで「あぁ、この人しかいない」って思ったんだ。そこからこの気持ちに気づくのは遅くなくて、だんだん時雨の色に染められていく感じがして、自分でもわかるくらいだった。」

私は天月くんの話を無言で聞いて頷いた。

天「…これからもずっと好きです。大切にするので、付き合ってください！」

律儀に深く頭を下げる天月くん。

「…頭上げて、天月くん。」

私はそっと天月くんに近づいた。

振られるのか、みたいな顔の天月くん。

そっと私は天月くんの両頬を手で包み込んで答えた。

「…あのシェアハウスに来て、いろんな人に会って、いろんな経験もして、今までにないくらい幸せで、そんな中でも私の中で強い存在を持ち始めた人がいて、ずっとその人ばっか見てたんだ。」

天月くんは苦しそうな顔をした。

「…その人はね、本当に優しくて、いつも周りを明るくしてくれて、自分のことなんか後回し。たまにおっちょこちょいだけど、やる時はやる人で、私の憧れの人でもあったの。でも、女の子とも仲がいいから、勝手に私が嫉妬したりして…。でも、私はあったその日から…んーん、会う前からその人のことが好きだったのかも。」

私は天月くんの頬から手を離した。

捨てられた子犬のような顔をする天月くん。

そんな顔しないで…。

「会う前から、そして会ってからもずっと好きでした。こちらこそよろしく、＂翔太くん！＂」

私はこれでもかってくらい、天月くんを抱きしめた。

天「…嘘…っ、」

ポロポロ泣き始めた天月くん。

「ちょっwww そんな泣かないで？」

頬を伝う涙を拭ってあげる。

天「振られるかと思ったぁー！」

微笑み、泣きながらそういう天月くん。

「大好きだよー！」

そう言って、また抱きしめる。

ガチャっ！←

天･貴方「え？」←

ｼｪｱﾊｳｽ住民全員-天･貴方「あ。」←

天･貴方「っ/////」

やっぱり最後まで私達は私達らしいね(笑)

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「これからもよろしくね、みんな！」

～END～