39話 ページ40
あーあ、すっごく憂鬱な気分だ…
「75日って長くない?」
あの事件が起こったあの日
私は自分で早退を希望した
今までの私ならほぼ確実に考えないことだ
いや、正確に言うと考えていなかった
「無理しておってもしんどいだけやろ。今までそれで失敗してきたんちゃうん。」
「う…それはそうだけど…。なんか逃げたみたいに…」
「せやから逃げてええて」
そう言い急に立ち回り出して手に取ったのは私の荷物
と
新発売と大きく書かれた可愛いパッケージのグミだった
「これやるからはよ帰れ」
「え…」
「このグミめっちゃうまいねん」
「じゃあ尚更悪いしいいよ」
ハァ〜と大きなため息
「もうええわ、はよ帰り」
「ちょ、ちょっと!治君!?」
そう言って無理矢理追い出されて今に至ったわけだけど…
「治君って結構不思議くんなんだなぁ」
ことわざを急に言ってきたのも
よくわからないお気に入りのグミを渡してきたことも
「なんで…?」
もう部活も終わっている時間だろうし本人に聞いてみようとスマホを手に取ろうとしたその時ーーー
145人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:(名前) | 作成日時:2020年5月3日 19時