【ハイキュー!!】これを愛と呼ぶなら。#6

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あのね、昔は、仲良かったんだ。

一緒にバレーしたり、習い事のお迎え来てくれてたり。


よく一緒に遊んでもらったし、

私、兄さんのこと大好きだった。



ただ、兄さんは天才だった。



テストでは何やらせても100点。

スポーツの才能まであって。


しかもあの容姿で、長男で…親がちやほやしないわけがない。


兄さんは両親の言うことよく聞いてたし、
　





いわゆる、"いい子"で。






親の言うまま受験して、私立の小学校に行った。



私は、別に性格は明るい方だと思うし、

それなりにテストの点もいいし、


運動もダントツに成績良かった。





ただ、私は兄さんほど"いい子"じゃなかった。



私立の小学校が、見学に行った時に嫌になって、

親の言うことに反発して、公立の小学校に進んだ。





そしたら、いつからだったか。




私は「空気」になった。




"いい子"だった兄さんばっかり可愛がられるようになった。




授業参観にも、運動会にも。


父さんも母さんも、一度だって来てくれなかった。



それが悔しくて、悲しくて、

でも、友達にはそんな姿見せないって決めて。




悟られないように、分からないように。




いつだって笑ってたの。



　






……笑うように、してたの。

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