【カゲプロ】もう、笑えるよ…【カノ】

80話＊どこかのアイドルさん ページ34

「そういうことで！行って参ります！」


モ「行って参ります！団長！」


翌日の朝、私達は玄関の前で変な茶番をしていた。


キ「わかったから、早く行け」


「ではいってきまーす！」


カ「いってらっしゃーい！！」


ドアを開け、小さな路地を通り抜ける。

今の私は、少しワクワクしている。


モモも、一緒だからだ。


昨日、事務所にメールで如月モモと共演したいといったら、少し返信が遅かったが、OKをしてくれた。



モ「それにしても楽しみ！まさかA……ジョーカーと共演できるなんて！」


「私もだよ。てかさ、休暇中の二人が共演ってどうなの……」



少し暑いほど照る太陽の下、２人で顔を見合わせて笑った。

路地から抜けると同時に、モモはパーカーのフードを被った。


モ「Aは大丈夫なの？」


どこも隠さない私を不思議に思ったのか、私の顔をまじまじと見つめた。


「うん。私はどこかのアイドルさんと違ってそこまで有名じゃないからね」


冗談混じりで言うと、彼女は少し引きつった顔で「もう」と、笑って見せた。



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