僕の刃2(潮田渚) ページ16
僕は無我夢中でAさんの元へ走った。そしてAさんの前に立って両手を広げた。
「渚……君？」
「Aさん、あとは僕に任せて」
僕は不良達をまっすぐ見た。僕にできること、それは___
「何だお前、やんのか？まずはコイツからやれ」
不良達が僕に襲いかかった。僕は烏間先生から受けた訓練を生かして不良を倒していった。そして最後の1人にクラップスタナーを使った。
「な……何だコイツ⁉」
「逃げるぞ！」
不良達は去って行った。
「渚君……ありがと……」
「Aさん！」
Aさんは全身から力が抜けたのか、僕に倒れ込んだ。僕はそんなAさんを抱きかかえた。
「渚君……大丈夫だった？怪我してない？」
「うんん、僕は大丈夫だよ。そんなことよりAさんは」
自分がこんな状態なのに、人のことを心配するAさん。
「私も大丈夫だよ」
Aさんは微笑んだ。僕はAさんと一緒に下校した。自分の思いを伝えるなら今しかない。僕は立ち止まって深く深呼吸してから口を開いた。
「Aさん……僕、Aさんのことがずっと好きだった。こんな僕だけど、Aさんと一緒にいたい。……付き合ってください」
しばらく沈黙が続いた。
「ふふ……」
Aさんがいきなりクスクス笑った。
「Aさん？」
僕は不安になった。
「ごめん！いきなり笑って……実は渚君の思い、気づいてたんだよね」
「え⁉」
僕は驚いた。心臓が止まるかと思った。
「だって私を見てるとき、他の女子とは違う表情してるし……君からの視線を毎日感じてたし……」
「そんな！恥ずかしいよ！」
僕は恥ずかしさのあまり発熱したかのように熱くなった。
「私もそんな君が好きだった。君は私をまっすぐ見てくれる。それだけで嬉しいの。だからこちらこそよろしくお願いします」
僕の思いがAさんに伝わっていた、伝わった。嬉しかった。今まで味わったことのない嬉しさだ。
「帰ろうA」
僕が手を差し伸べるとAは手を握ってくれた。
「うん……渚！」
僕は自分の暗殺の才能で、刃でAを守りたい。いや、守るんだ___
カフェオレ(浅野學峯)たこのライス リク→←僕の刃1(潮田渚)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「暗殺教室」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青葉 わかな(プロフ) - はるさきさん» ありがとうございます！感想と応援のお言葉をいただけると励みになります。更新のペースは遅めですが、更新するよう努力します！ (2018年5月2日 22時) (
レス) id: 8eec3ac39a (このIDを非表示/違反報告)
はるさき - 初めて読ませていただきました。カルマくんのところが特に…、応援してますね。 (2018年5月2日 18時) (レス) id: 3eeb183c96 (このIDを非表示/違反報告)
青葉 わかな(プロフ) - たこのライスさん» ありがとう！文才もクソもないけど…笑笑ほぼほぼ私の妄想の塊で業と学秀に至っては暴走だよね笑笑 (2017年12月16日 17時) (レス) id: 2a2fac34a3 (このIDを非表示/違反報告)
たこのライス(プロフ) - やっぱり良きや… (2017年12月16日 14時) (レス) id: c6b7c44c86 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青葉 わかな | 作成日時：2017年8月25日 15時
