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私のせい ページ38

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蘭「わかったかA。

餌に釣られてホイホイついてったら
こーいうことになんだよ」


竜胆「いい勉強になったろ?」






私の右肩を肘置きにしてくる蘭と、
後ろからのしっと左肩に顎を乗せてくる竜胆に
挟まれながら、目の前の光景に立ちすくむ。




ここはアジトの近くの廃倉庫で、
目の前には既に半殺しにされ
息も絶え絶えのお兄さんが、

目隠しをされ手足を縛られていた。




その側には、拳銃を手にし
薬を口に入れる三途が立っている。






三途「おーし、いくぜェお兄さん?」


「ひっ、ひぃ、たすけ……」


『……ど、どうするの?』


三途「ぶち殺すかァ」






チャカ、右腕を真っ直ぐに伸ばし
拳銃を構える三途に慌てる。



待って、ほんとに撃つの?


私のせいで、お兄さん、死んじゃうの?






『や、やだ、はるちやめて、お願い』


三途「……あ"、何言ってんだ。

テメェも躾が必要みてーだなァ」


蘭「おいおい、カッカすんなって春ちゃん」


三途「誰が春ちゃんだぶっ飛ばすぞ」


『でも、私のせいで死ぬんだよね?』


竜胆「オマエのせいじゃねーっつったろ」


蘭「A、こっちおいで。見なくていいよ」






蘭ちゃんに肩を抱き寄せられ、出口へと歩き出す。




思わず後ろを振り返ると、
泣き叫ぶお兄さんの姿が最後に見えた。




「Aさん!」って、
何回も私の名前を呼んでて。






三途「テメェみてーなゴミクズが
気安くその名前呼ぶんじゃねーよ」







パァン、冷たい銃声音が、響き渡った。







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東卍京 - 梵天の作品はやっぱりいいですよね。 (10月31日 17時) (レス) @page35 id: cee3cd750d (このIDを非表示/違反報告)
清花。(プロフ) - シーチキンさん» ひいい!って叫びたくなりますよね(゚∀゚)笑 (2021年10月12日 11時) (レス) id: cf6bd6deb7 (このIDを非表示/違反報告)
シーチキン(プロフ) - 最高すぎて!!!!蘭ちゃぁあーん!! (2021年10月11日 18時) (レス) @page43 id: 05900c9320 (このIDを非表示/違反報告)
清花。(プロフ) - YULA.さん» 初めまして!ゾクゾクしていただけて嬉しいです〜!!頑張ります!! (2021年10月10日 9時) (レス) id: cf6bd6deb7 (このIDを非表示/違反報告)
清花。(プロフ) - あやさん» 嬉しいですすすす!!頑張ります!! (2021年10月10日 9時) (レス) id: cf6bd6deb7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:清花。 | 作成日時:2021年9月16日 18時

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