セコム ページ37
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事件が起きたのは、突然だった。
今まで側近として仕事の際に
アジトに出入りしていた名前も知らないお兄さん。
反社の人間とは思えないくらい優しくて、
よくお菓子をもらったりしてた。
今日も、
「Aさん、お菓子あげるからおいで」って
あの穏やかな笑顔に呼ばれて。
ついて行ったのは、死角になる廊下の隅っこ。
『えへへ、いつもありがと……』
完全に浮かれていた私は、
目の前の彼の異変に気づけなかった。
さっきまでの笑顔を消したお兄さんに、
いきなり壁に押さえつけられた。
『………え?』
「Aさん……はぁ、可愛い、」
『…………』
「ずっと好きだったんだ、」
掴まれた手が汗ばんでいる。
鼻息荒く生暖かい息が、私の首筋に降りかかる。
ぞっとして身体が動かなくなり、
声すらも出なくなったその時。
お兄さんの肩越しには、
血走った目をした鬼が3人、ゆらりと立っていた。
A専用のセコムたちである。
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東卍京 - 梵天の作品はやっぱりいいですよね。 (10月31日 17時) (レス) @page35 id: cee3cd750d (このIDを非表示/違反報告)
清花。(プロフ) - シーチキンさん» ひいい!って叫びたくなりますよね(゚∀゚)笑 (2021年10月12日 11時) (レス) id: cf6bd6deb7 (このIDを非表示/違反報告)
シーチキン(プロフ) - 最高すぎて!!!!蘭ちゃぁあーん!! (2021年10月11日 18時) (レス) @page43 id: 05900c9320 (このIDを非表示/違反報告)
清花。(プロフ) - YULA.さん» 初めまして!ゾクゾクしていただけて嬉しいです〜!!頑張ります!! (2021年10月10日 9時) (レス) id: cf6bd6deb7 (このIDを非表示/違反報告)
清花。(プロフ) - あやさん» 嬉しいですすすす!!頑張ります!! (2021年10月10日 9時) (レス) id: cf6bd6deb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:清花。 | 作成日時:2021年9月16日 18時