鎖をつけられ ページ3
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『もう、帰りたくない!
海に沈められた方がマシ!!』
ひょいっと身体を横抱きにされながら、
蘭の腕の中で泣きわめく。
これじゃどっちが誘拐かわからない。
蘭「竜胆、A確保したって
三途にメールしといて」
竜胆「りょーかい」
『蘭ちゃん、歩けるから下ろして』
蘭「(無視)お兄ちゃん怒ってるよー。
何でかわかる?」
『……下ろしてくださいお願いします』
蘭「痛い目見ないとわかんないか?」
目の前のゲス笑顔に気が遠くなるのがわかった。
顔立ちが綺麗なぶん怒ったら怖さも倍増しだ。
ああ、脱走なんかしなきゃよかった。
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梵天。
賭博、詐欺、売春、殺人、
どんな犯罪にも裏には彼らがいると言われ、
警察でも内情を把握できない
日本最大の犯罪組織である。
『……って、何コレ!!』
そんなとんでもない集団に
女の子一人囲われている私は、
ただいま拉致られ中だ。
両手首にじゃらりとつけられた鎖を見て焦る。
やばい、今回の脱走で縛り具合が悪化してる。
私が戻ってきたことでご機嫌なのか、
にこやかな蘭は夕食のお皿を手に目の前に腰掛けた。
蘭「お腹空いたろ?
今日はAの好きなシチューだぞー
帰って来れてよかったね♡」
『ね、蘭ちゃん、この鎖なに?
痛いし食べにくいし怖いんだけど』
蘭「はいはい、後で聞くから。あーん」
絶対聞かねーだろ。
しかも食べさせてもらうシステムらしい。
ほんと勘弁してほしい。
だがしかしお腹は空いてたので、
素直に差し出されるスプーンにかぶりつく。
鎖に繋がれて、餌を食べさせてもらう。
まるで本当に犬みたいだ。我ながら情けない。
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東卍京 - 梵天の作品はやっぱりいいですよね。 (10月31日 17時) (レス) @page35 id: cee3cd750d (このIDを非表示/違反報告)
清花。(プロフ) - シーチキンさん» ひいい!って叫びたくなりますよね(゚∀゚)笑 (2021年10月12日 11時) (レス) id: cf6bd6deb7 (このIDを非表示/違反報告)
シーチキン(プロフ) - 最高すぎて!!!!蘭ちゃぁあーん!! (2021年10月11日 18時) (レス) @page43 id: 05900c9320 (このIDを非表示/違反報告)
清花。(プロフ) - YULA.さん» 初めまして!ゾクゾクしていただけて嬉しいです〜!!頑張ります!! (2021年10月10日 9時) (レス) id: cf6bd6deb7 (このIDを非表示/違反報告)
清花。(プロフ) - あやさん» 嬉しいですすすす!!頑張ります!! (2021年10月10日 9時) (レス) id: cf6bd6deb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:清花。 | 作成日時:2021年9月16日 18時