声が出ない ページ16
.
竜胆「三途テメェ殺すなって言ったろが」
三途「イライラして俺が死にそうなんだよ」
蘭「待て、俺がぶち殺さねーと気が済まねえ」
各々毒舌を吐きながら、
こちらに歩み寄ってくる。
助けて欲しいとは思ったけど、あれ、
今度はこっちの方がやばくない?
絶対、怒られるじゃん。
三途「ふざけんなクソアマ。
誘拐なんかされてんじゃねーよ」
過去最高に苛立った三途にぷるぷる震えていると、
椅子ごと倒す勢いできつく抱き締められた。
てっきり殴られるかと思った。
びっくりしすぎて声も出ない。
……あれ、ほんとに出ない?
蘭「……A?どうした?」
いち早く異変に気づいた蘭ちゃんが、
私の顔を覗き込み頬に触る。
柄にもなく焦った顔なんかするから、
早く大丈夫って言って安心させてあげたいのに、
声が出てこない。
たぶん、さっき誘拐犯が言ってた薬のせいだ。
三途の肩越しに、万次郎と目が合った。
そして次の瞬間、
万次郎は足元に転がった男の肋を
渾身の力で蹴り飛ばした。
口から血が噴き出し、
呻き声を上げる男を見下ろす。
万次郎「あいつに何した?」
万次郎はただ突っ立っているだけだ。
拳を握りもしていない。
なのに背後に修羅が見える。
初めて彼の闇の深淵を垣間見た気がした。
ぺたん、ぺたんと男に近づいていく。
男はガタガタ震えながら、
息も絶え絶えに何か言った。
たぶん、薬を入れたことを吐いたんだろう。
万次郎が拳を振り上げ、男の顔面を殴った。
何度も何度も、無表情のまま殴りつける。
骨が砕ける音がし、あたりに血が飛び散った。
.
3797人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
東卍京 - 梵天の作品はやっぱりいいですよね。 (10月31日 17時) (レス) @page35 id: cee3cd750d (このIDを非表示/違反報告)
清花。(プロフ) - シーチキンさん» ひいい!って叫びたくなりますよね(゚∀゚)笑 (2021年10月12日 11時) (レス) id: cf6bd6deb7 (このIDを非表示/違反報告)
シーチキン(プロフ) - 最高すぎて!!!!蘭ちゃぁあーん!! (2021年10月11日 18時) (レス) @page43 id: 05900c9320 (このIDを非表示/違反報告)
清花。(プロフ) - YULA.さん» 初めまして!ゾクゾクしていただけて嬉しいです〜!!頑張ります!! (2021年10月10日 9時) (レス) id: cf6bd6deb7 (このIDを非表示/違反報告)
清花。(プロフ) - あやさん» 嬉しいですすすす!!頑張ります!! (2021年10月10日 9時) (レス) id: cf6bd6deb7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:清花。 | 作成日時:2021年9月16日 18時