第7話 ページ8
「お、国見やっと来たか。お前がギリギリとか珍しいな」
「…ん」
話しかけてきた金田一に短く返事をする。
…正直言うと、今は誰とも話したくない。
「それより国見、今日先輩達見に来てくれるんだってよ!成長したとこ見せねぇとな!」
無駄に張り切る金田一は、3年生だがまだ後輩っぽさが残ってる。
………ちょっと待て、先輩達が来る?
って事は……
「はぁい!みんな、来たよーー☆」
俺が気付くと同時に、体育館に声が響いた。
……なんでこういう時に限って来るんだ、
「国見ちゃん、金田一、久しぶり〜!」
――――――及川さん。
「及川さん!岩泉さん達も!ちわっす!!」
「おー、相変わらず元気だね〜」
金田一の挨拶に言葉を返すと、俺と目を合わせた及川さん。
「国見ちゃんも、変わってないね」
「…少しは変化あるでしょう」
「もー、そーゆーとこだよ!」
どーゆーとこだよ。
言葉にしない代わりにジト目で及川さんを見ると、その目やめてッッ!!と言われる。
そこへ岩泉さん登場。
及川さんをしばいて、他の元3年は呆れ笑いという、懐かしい光景になった。
いくらか気が楽になった気がする。
オロオロ状態の金田一を引っ張っていき、練習が始まった。
及川さん達がいる事もあり最初はぎこちなかったが、時間が経てば慣れ、いつもどおりの練習風景になる。
休憩時間になると、及川さんが近づいてきた。
「国見ちゃん、上手くなったねー。」
「アリガトウゴザイマス」
「ちょっと棒読み」
不毛なやり取りをしながら、及川さんは座っている俺の横に腰を下ろした。
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ねじる(プロフ) - 舞桜@毒占欲さん» マジですか!いいですよねファーストレディー!ありがとうございます!!本当に嬉しいですっ、頑張ります!! (2019年11月17日 19時) (レス) id: 2befed96be (このIDを非表示/違反報告)
舞桜@毒占欲(プロフ) - え、え!作者様もファーストレディー好きなんですか?私もです!しかもハイキューとコラボなんて最高じゃないですか!国見君の気持ちが痛いぐらいにわかります…… これからも頑張って下さい!! (2019年11月17日 19時) (レス) id: 6a5d77360e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねじる | 作成日時:2019年11月2日 15時