司にぃの新事実 ページ8
あの地獄から数十分。
両親は、休日なのに仕事しに家を出ていった。
………少し空気が落ち着いてよかった。
と、緩やかな気持ちでソファーに座っていると、
何人かの叫びが一斉に木霊した。
「！？え、なに…？」
「…さ、作業終わってないぃぃ！！！」
「…打ち合わせ今日だった……はぁ…」
「友達と遊ぶ約束してたんだったぁぁあ！！！！」
「か、彼女にデート誘われたぁぁ！！！！！」
「「「うるっっさい！リア充っ！！！！！！」」」
真冬にぃと彼方にぃ、翔太にぃが、一斉に瑠璃に言う。
うん、明らか次元が違うもんね。
すぐにドタバタと音をたてて、皆は準備をして出ていった。
真冬にぃは部屋にこもったけど。
この場に残ったのは司にぃと私だけ。
「……嵐が、通りすぎ…たね。」
「うん、いつものことだから」
つい敬語で言ってしまいそうになる。
だって！！司にぃすごい大人な感じがあるんだよ！！！！！！？
うん、緊張して会話ができないわ。
と、思っていると、司にぃが口を開いた。
「…………あのさ、実を言うと、俺…女性が苦手なんだよね…」
「……え？」
下を向いているせいで、顔はよくみえない。
冗談かどうかすらもわからない。
……ってあれ？もしかして、この流れは…
だから、俺、お前嫌いなんだよね…って言われるんじゃ！？
と、少しビクビクしつつ、次の言葉を待った。
「…………けどね、なんか、Aは平気なんだ。」
不思議だよね、と私に爽やかな笑みを向ける。
この威力はそこら辺の女の人達を確実に落とせるくらいにすごい。
…というか、この流れは…夢小説でよくある、
…俺、Aに一目惚れしたみたい…、っていう展開では…！？
.
「…だから、実はAって男の子なんじゃないかなって。」
一瞬、時が止まったきがした。
「……っえ、えぇ！？れ、れっきとした女の子ですよ！？」
予想以上に動揺した。
だって、あの爽やかな笑みを向けられたまま言われたんだもん。
と、反論して数秒。
突然、司にぃが吹き出した。
「…っ、くっ……反応っ、おもしろすぎっ…ふははっ……」
若干涙を浮かべている。
そんな笑ってるんですか！！！
……もしかして、司にぃって意外と……
「…………隠れSだ…っ！！！！！」
妹になって、すぐにわかった
司にぃの新事実。
＿＿『隠れS』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 803人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛(プロフ) - とても面白い小説をありがとうございました!!!!!!これからも頑張って下さい!!!!!!応援しています(*´ч`*) (2017年1月2日 22時) (
レス) id: b879c51270 (このIDを非表示/違反報告)
桜野カリン@フルートの基礎練疲れたなう(プロフ) - その育成ゲーム面白いっすよね！僕の推しは首落ちてしねよりの全員です！これからも応援してます！！ (2016年12月17日 11時) (レス) id: e26a6661a3 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - こんな兄達がほしいです！！更新頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2016年12月15日 16時) (レス) id: 082bcd4484 (このIDを非表示/違反報告)
悠里(プロフ) - とても面白いです。その育成ゲーム()ハマりますよね。伊達組とニキ推しです。精神が安定したらでいいと思うので更新頑張ってください。上からに見えるかもしれませんが、応援してます。 (2016年12月15日 11時) (レス) id: 125ff204f4 (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈(プロフ) - とてもおもしろいです！ゆっくりでいいので頑張ってください！上からですいません！ (2016年12月5日 17時) (レス) id: 81821457aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：堕天使 | 作成日時：2016年8月11日 10時
