翔太にぃが ページ35
結歌とのお泊まり会から数日後の、とある水曜日の夜のこと。
私は最近ハマったアニメのキャラクター達を描いていた。
ついでに、私が推しているのは伊達組なんだけど。
それ、ゲームが元の奴だからゲームもやりたいなぁ…なんて思っている。
…まぁ、そんなことはどうでもいいんだけども。
……そんなことより、先程から胸騒ぎが凄い。
…月が紅いのが、またその胸騒ぎを増大させていく。
紅い月を見ようと、私はお絵描きを中断してベランダに出た。
真っ黒な空に浮かぶ、紅い月。
不気味ながらも、ついみとれてしまう。
…これ、三条とか合いそうだなぁ。
後で描こうかな。
そう考えていた時、一羽の烏が音をたてて飛び去った。
何となく飛び去った方向をみたとき、私は目を疑った。
いつもニコニコと笑っている翔太にぃが、泣いていた。
紅い月に照らされている涙は、真っ赤な血にもみえた。
なんだか良からぬ気配を察知したので、翔太にぃの部屋の前へ。
そう言えば、翔太にぃの部屋は初めてだ。
「……翔太にぃ、あけて」
コンコン、と軽く扉を叩く。
…ベランダにいたし、聞こえてるかはわからないけど。
と、ふっと息を吐いたとき、扉があいた。
「………何？」
いつも通りの笑顔で言う翔太にぃ。
…いつもと違うのは、赤く腫れた目くらい。
…こう見てみると、なんだか胡散臭い笑顔だ。
「……ちょっと、話がしたいの。」
「…っ、あ、うん。入って。」
一瞬笑顔を崩したが、次は戸惑ったような笑顔になった。
机を挟んで向き合い、椅子に座る。
…さて、どうしよう。
………まあ、単刀直入に言おうかな。
「………さっき、泣いてた？」
「……え？泣いてないよ？」
「…………目、腫れてるけど？」
否定されたそのすぐ後に返事を返した。
すると、笑顔から、暗い表情へと変わっていった。
「…皆の前で泣いたら、不安にさせちゃうでしょ？」
初めて、翔太にぃが寂しそうに笑う姿をみた。
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凛(プロフ) - とても面白い小説をありがとうございました!!!!!!これからも頑張って下さい!!!!!!応援しています(*´ч`*) (2017年1月2日 22時) (
レス) id: b879c51270 (このIDを非表示/違反報告)
桜野カリン@フルートの基礎練疲れたなう(プロフ) - その育成ゲーム面白いっすよね！僕の推しは首落ちてしねよりの全員です！これからも応援してます！！ (2016年12月17日 11時) (レス) id: e26a6661a3 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - こんな兄達がほしいです！！更新頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2016年12月15日 16時) (レス) id: 082bcd4484 (このIDを非表示/違反報告)
悠里(プロフ) - とても面白いです。その育成ゲーム()ハマりますよね。伊達組とニキ推しです。精神が安定したらでいいと思うので更新頑張ってください。上からに見えるかもしれませんが、応援してます。 (2016年12月15日 11時) (レス) id: 125ff204f4 (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈(プロフ) - とてもおもしろいです！ゆっくりでいいので頑張ってください！上からですいません！ (2016年12月5日 17時) (レス) id: 81821457aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：堕天使 | 作成日時：2016年8月11日 10時
