兄達による兄達のための会議 ページ21
No Side
「ねぇ！！！！！」
妹がいない食卓で、真冬が声をあげた。
ついでに言うと、両親は仕事の都合でいない。
「……んー…？」
妹の反抗期にショックをうけ、兄達は反応が薄くなっているよう。
いつもにこにこと対応している翔太すらも、どんよりとしている。
バンッと机を叩き、立ち上がる真冬。
「……真冬。行儀悪いぞ。」
ハンバーグの近くに添えられているブロッコリーを、
フォークで何度も突き刺しながらいう彼方。
…どっちもどっちではないだろうか。
「……うぐっ…ま、まぁ、行儀なんていまはどうでもいいんですぅー！！」
ぷくぅ、っと頬を膨らませつつ、椅子に座る。
そんな真冬の行動を横目に、司が問いかけた。
「……で、真冬はなにを言おうと思ったの？」
瑠璃がうんうん、と頷きながら真冬を見つめる。
真冬に、兄達の視線が集まった。
「……あの、ですね？
これより、“兄達による兄達のための会議”を始めます！！！」
「「……………は？」」
兄達の鋭い言葉が真冬の心に突き刺さった。
…瑠璃は乗り気のようだ。
「…なるほど。確かに、会議した方がいいかも…！！」
瑠璃のフォローに立ち直る真冬。
…ちょろい。
「でしょでしょ！？」
目を輝かせながらいう真冬。
「…会議はいいけど、具体的にどんな会議すんの？」
彼方は人参をフォークで穴だらけにしながら言った。
行儀が悪いのは、やはり彼方ではないだろうか……？
「………えー…Aの反抗期をどうにかするための案を…？」
とってつけたような説明に呆れつつも、彼方は会議に参加するようだ。
…司も強制的に。
「さぁ！どんどん案をだしていきましょう！？」
じゃあ、まずは司兄から！とマイクがわりにピカピカのスプーンを司に向ける。
…いつの間にか、真冬はハンバーグを食べ終えていた。
司は顎に指を添えて考えるようなそぶりをとったあと、
何か閃いたような顔をした。
「反抗しないよう調教しない？」
その場の空気が凍り付いた。
……もちろん、全力で阻止していた。
……そして、それ以外の案が出ず会議は失敗に終わった。
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凛(プロフ) - とても面白い小説をありがとうございました!!!!!!これからも頑張って下さい!!!!!!応援しています(*´ч`*) (2017年1月2日 22時) (
レス) id: b879c51270 (このIDを非表示/違反報告)
桜野カリン@フルートの基礎練疲れたなう(プロフ) - その育成ゲーム面白いっすよね！僕の推しは首落ちてしねよりの全員です！これからも応援してます！！ (2016年12月17日 11時) (レス) id: e26a6661a3 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - こんな兄達がほしいです！！更新頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2016年12月15日 16時) (レス) id: 082bcd4484 (このIDを非表示/違反報告)
悠里(プロフ) - とても面白いです。その育成ゲーム()ハマりますよね。伊達組とニキ推しです。精神が安定したらでいいと思うので更新頑張ってください。上からに見えるかもしれませんが、応援してます。 (2016年12月15日 11時) (レス) id: 125ff204f4 (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈(プロフ) - とてもおもしろいです！ゆっくりでいいので頑張ってください！上からですいません！ (2016年12月5日 17時) (レス) id: 81821457aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：堕天使 | 作成日時：2016年8月11日 10時
